LPGAロッテ選手権で見事勝った宮里藍プロ。





強くなったなぁとつくづく思いながら


最終日の模様を今、じっくり観戦している。






ミスもあちこちにある。




ショット


アプローチ


パット





我々と同じようなミス。







しかし



そんな我々とは決定的に違う部分がふたつ。







ミスを



きっちりとリカバリーできていること






そして



まったく動じないこと。








彼女から学ぶべきものは






あの彼女にしかできない独特のリズムでも



スイングでもない。








そのふたつは


コーチである父、優氏との最高傑作であって





私達どシロウトが1年2年真似したところで


会得できるシロモノじゃない。








米ツアーに参戦してから



80戦以上勝てず








ゴルフをやめたいとまで漏らすほどのスランプに陥ったことは




周知の事実だが








最後に彼女が出した答えは







メンタルだった。







自分に過度な期待をしないこと


すぐに結果を求めないこと







師事したビア・ニールソンにそんな指導を受けたことで


きっとゴルフ観が大きく変わったことだろう。










大事なのは




ビア・ニールソンから教わったという事実じゃない。














このブログでも常に書いてきている言葉だが







それはすでに


30年以上前のジュニア時代に貰ったアドバイス。








そんな考えのゴルファーや指導者は山ほど存在しているはずだ。



なにもビア・ニールソンだけが生み出した発想でもなければ専売特許でもない。











大事なのは








彼女が




それが自分にとって必要な発想であるということを






真摯に受け止め



自身に受け入れ






実践していく過程でその必要性を再認識しながら







継続してきたことだと思っている。














心の持ちようだけで結果が激変するわけがない。




そこには




私達が計り知れないほどの練習量と


フィジカルトレーニングが間違いなく存在している。








それだけじゃない。








元々持ち合わせている彼女の優しさや大きさがあってこそ



人の考えや意見を素直に取り入れる柔軟性も同居しているからこそ







人を信じることができ



ビア・ニールソンの教えを信じることができるのだと私は思う。








自分がスランプだというのに




自分より先に勝てそうな


上田桃子プロ(そろそろプロを付けてやるかw)のために




食事に誘ったりアドバイスをしたりしてきたこと




ゴルフは人格そのものなのだと


そんなエピソードからも改めて感じる。








そうやって周りを思いやりつつ


頑張ってきた彼女だからこそ





何度も諦めそうになりながらも


何度もくじけそうになりながらも




その過程で学んだことをすべて






強さと技術に変えることができ


8勝目を自力でもぎ取ったのだと思う。






ミーナ・リーに追いつかれてからの


彼女の上がり6ホールは圧巻だった。














足りないものは足りないと素直に言える






それだけじゃなく


その言葉の後に必ず前向きな言葉で締めくくる彼女から






私達が学べるものは必ずある。











人としての成長の過程がそのまま


プロゴルファーとしての成長の過程。







ゴルフが上手いだけの


偏った人間にだけはなりたくない。









頭でっかちの



理屈ばかりの



自己主張ばかりの







自分のことばかりの人間にだけはなりたくない。









今期の彼女は


上位に付けながらも





なかなか勝てず






そんな彼女は


大事なことを忘れていたと










勝った今、反省している。










「大事なのは諦めず続けていく、挑戦していくことなんですね。


それが改めて、難しいことなんだと感じた瞬間でもありました。





極めて恵まれた環境であるということを


すっかり忘れていた私。




当たり前のことが当たり前ではないということ


それに感謝できないうちはだめですね。」










日常に慣れていた自分を反省し





勝ってから携帯が鳴りっぱなしで


そんな多くの人達に支えられているという実感も一緒に感じ





また彼女はひとつ成長したのかな。










結果を出すことで


成長という目に見える証となる。






しかしその結果には必ずプロセスがあり





そのプロセスは


決して楽しいものでも面白いものでもないからこそ








そこでもまた



人を成長させる。










次元は違っても



プレーする国は違っても



経験や実力や環境は違っても



土俵は違っても








同じゴルフであることに差はない。


















大事なのは








諦めず続けること


挑戦していくこと






であって









道具でも理論でも



ましてやスイングの形でもない。









人としての成長を伴ってこそ



ゴルフの上達は価値がある。











今の実力は




過去のプロセスが生み出した現実。








今以上になりたければ




今まで以上努力をするしかない。











今に満足した瞬間からゴルフは下手になる。










勝ったという現実に決して浮かれることなく


今に立ち止まることなく





すでに終わったことだと気持ちを切り替え





すでに次を見ている。







日本のメジャーと



米ツアーのメジャー挑戦する彼女を








出された結果に関係なく








いつも応援していたい。















宮里藍プロから私が学んだことを



忘れないようここに記録しておこう。









おめでとう!







ロングヘアーが似合う大人の女性に成長した彼女は






とっても綺麗だ。








もう藍ちゃんという言葉が似合わないくらい。









勝ったからじゃない。





勝つために頑張ってきたから


勝てる強いプロになり







その過程で人格も成長させてきたから







綺麗なんだ。














上田プロ。




プロと呼ぶには


おおよそふさわしくない態度だった彼女も







ようやく



少しずつ






人としての成長をしてきたように感じる。









あなたを支えてきてくれた周りの人達や








多くのファン








自分のことを差し置いてまで


あなたのために行動してくれている藍ちゃんのためにも










もっともっと成長して欲しい。












今の苦しみを無駄にしないよう







藍ちゃんから教わっているであろう


大事なことを忘れないよう









プロセスを大事にして欲しい。













だめでも



上手くいかなくても






決して人前でふてくされることなく






辛い結果をサラリと受け流し









応援してくれているギャラリーに感謝の笑顔を見せ



次に進める人に成長できれば






ゴルフの女神は必ず微笑むから。









目の前で



同じ土俵でともに戦っている藍ちゃんが居ること自体











とても恵まれているということを絶対に忘れないで欲しい。




それを当たり前だと思わないで欲しい。












強気なプレー



積んだ経験



幼い頃からずっと努力してきた根性







前向きで明るい性格







多くのファンと



いつもあなたを応援しているお手本のような先輩。














あなたを支えるものは十二分に揃っている。













あとは







あなたの



人としての成長だけだ。














日本だけじゃなく




あなたが戦っている土地の上で









悔し涙じゃなく





うれし泣きと笑顔を見せて欲しい。
















私達も






常に誰かに見られています。


いつも誰かに支えられています。







同伴者やキャディだけじゃない。








練習場でも



日常でも



職場でも






家庭でも。












ゴルフの成長は



人としての成長を伴ってこそ。












結果にくじけ



諦め








泣いたり叫んだり



八つ当たりしたりふてくされたり








おざなりなプレーをすることはイコール








そういう人格なんだと


そういう人間なんだと見られてしまうスポーツであることを







忘れないこと。











そんな第三者の目こそが


紛れもない事実であり






あなたの



人としての






他人の評価だ。















努力をひけらかさず




知識も決して自慢せず








涙は隠し



努力を続け







結果に慢心せず


自分を過大評価せず





今に満足せず


次のためにまた努力できる





人として信頼される











そんなゴルファーに私はなりたい。





















まだまだ未熟な私のために記録。