私の指導者は


ジュニア時代の先輩達





ツアープロゴルファー達


特に女子プロゴルファーです。




先輩達からの指導は


長年代々受け継がれた指導法を下へ下へと伝えてくれていました。




基礎を徹底して叩き込む反復練習ばかりでした。




理論や理屈など一切なし。




あそこをこうしろとか


ここをどうしろなんて指導も一切なし。




そこは自分で努力しろ!


というものでした。




技術は教えて伝わるものではない。


盗み見て、得る努力をする



それだけでした。




今でのその癖は抜けません(笑




頭でゴルフはするもんじゃない。


身体が勝手にやるものだ。




それが根本です。




IDゴルフだの理論だの


まったくナンセンスで


上達を妨げる。




心の底からそう思っています(笑





なので


今、世間で広まっているような情報とは


大きく違うことも多いかと思います。





という前置きを付けさせて頂きながら


自分のチェック法


お弟子さん達に対する指導法を



ごく一部ですが紹介させて頂きます。





今回は


ドライバー。



どうしてもドライバーが安定しない人


何をやっても上手くなれないと思っている人




騙されたと思って試してみるのもいいでしょう(笑







まず準備。




グリップはドライバーとFWに限り


ベースボールグリップ(テンフィンガーグリップ)です。




左手はいつも通り握り


右手は小指を絡ませず、重ねず普通に握ります。




決してバットを持つように握ってはいけませんw





もちろんそれには大きな理由があります。




ここでは割愛。




ドライバーやFWが下手でどうしようもないと思っている人は


3ヶ月、ベースボールグリップで徹底して練習してみて下さい。




何かに気付ける




かも知れません(笑





但し


最低でも3ヶ月続けてね。




10発20発打ったぐらいで


これはいいとかダメとか答えを焦る人間は




やめて下さい(笑





私が自分のスイングをチェックする場所は



まず



テークバック



ブログ・ゴルフ部 ~修羅の道~




プレーンとか一切関係ありませんよ(笑


あんな後付理論を、それありきにしたらスイングは死ぬ。



私の持論です。





ボールと右脇の下を結んだ線(赤い線)より

高い位置へテークバックの軌道(黄色い線)が通れば



OK。




理由?


そんなものはどうでもいい(笑



この軌道を通った時は理想的なダウンスイングになるから。


としか言えません(笑



この軌道を”縦に上げる”と表現する指導者が多い。


でも


この表現は大きな間違いだと思っています。



私はこれでも


”横へ振っている”感覚です。



あえて言葉にするなら



「ヘッドは縦に、スイングは横に」かな。



言葉にするとこんな感じだけど・・・


表現はともかく

この軌道がマイベストです。



ウッドやロングアイアンはこの軌道を通したい。


長いクラブ限定の理屈です。




テークバックで赤い線より上をヘッドが通ると・・・



ダウンスイング


ブログ・ゴルフ部 ~修羅の道~


ほら♪


赤い軌道にしっかりと乗ります。




テークバックはこの軌道を通さない。


これが私の屁理屈です(笑


この軌道に乗せたいんです。


ダウンスイングで。




私の場合


テークバックでこの赤い軌道(俗に言うオンプレーンってやつだ)に乗せようとすると


アンダー(ダウンスイングでヘッドが赤い線より下になる)に入ってしまうのです。




私だけじゃありません。


多くのプロのスイングを研究してきましたが



真っ直ぐ上げて真っ直ぐ下ろす人の方が少ない。



確かに綺麗です。

そういうスイングが出来る人は。



でも


それありきで練習してはいけない。


という答えにたどり着きました。





初めからプレーンに乗せるのが正しいテークバックではない。



ダウンスイングで正しい軌道に乗せる為にテークバックは存在する。




その軌道は人それぞれだということ。


答えをひとつにすること自体ナンセンス。




それがまかり通ったら

横峯さくらプロのようなスイングじゃ


上手くなれませんと言っているようなもの。



個性を貫いてこそ

本当の強さを得られると思っています。




軌道なんて多少ずれても問題なし。


気にし始めたらキリがありません。



ただ


チェックをすればいいだけ。



調子が悪い時に撮影して


いい時と悪い時は

自分はどこが違うのか


自分で確認できれば修正も早いでしょう。





ダウンスイングの続き



ブログ・ゴルフ部 ~修羅の道~



OK。






こんな感じです。


私のチェックは。





その他に




インパクト


ブログ・ゴルフ部 ~修羅の道~


しっかりとお尻が映っているかどうかも大事なチェックポイントです。



手打ちの人は左のお尻があまり見えません。


腰の回転がないままインパクトしている証拠です。



女子プロ達はもっとお尻が見えます。

腕力、筋力がない分、より身体を使って飛ばすからです。



あなたのお尻、インパクトでしっかり後ろ向いていますか?




フォロー



ブログ・ゴルフ部 ~修羅の道~


ここでは


横へ振っているかどうかをチェックします。


先ほどの右脇下とティーを結んだ線と平行か

それより下に振っていれば合格。


緑のラインのように縦に振ると球は捕まらず飛びません。


または極端なインサイドアウトの結果でもこうなります。

フックになったり身体が止まればチーピンの原因にもなります。



ボディターンをしっかりとすれば横に振れます。


身体が止まると左肘が折れて縦に抜けてしまいます。



もちろんこれは


あくまでも、私のドライバーの軌道ですのであしからず。



シャフトの長さや身長、腕の長さなど

この軌道はケースバイケースだということを覚えていて下さい。



私の感覚はあくまでも



”クラブは横に振るもの”



です。



縦に振ったら上達しません。






そして最後が




前傾姿勢と振った方向とのバランス。



ブログ・ゴルフ部 ~修羅の道~


腕の振る角度と前傾姿勢のバランスが取れていると


このように綺麗な×になります。



シャフトの角度ではありません。


腕の振っている方向です。




このバランスはどのクラブも共通していて


短いクラブではこの×が縦長になります。




斜めに長い棒を振ってバランスを取るというのは


簡単な動作ではありません。




スイングの根幹のひとつだと私は思っています。


このバランスとリズム。




多少軌道がずれようと


多少いつもと違うスイングになろうと




このふたつが保てている時は大崩しません。


ドライバーもアイアンもアプローチもパターもすべて共通。




テークバックやダウンスイングの軌道がどんなに綺麗にプレーンを描いても


バランスが崩れ、リズムがはちゃめちゃになったら



まともな球など出るわけがありません。






ブログ・ゴルフ部 ~修羅の道~



左右の軸を論じる有名コーチは腐るほどいますが


後方からの前後のバランスを重視している人は本当に少ない。




こっちの方が何倍も大事なのに。





首と右腰、足と踵が×の中心と綺麗に重なっています。



この黄色い線こそ


大事な軸だと修羅は考えています。





トップの位置やヘッドの向き


オンプレーンや軸



それぞれ大事だとは思います。



でも


それありきで形を作ることばかり練習してしまうと



リズムやバランス


インパクトの感覚など



もっともっと大事なものを失います。




特にドライバーは


形作っちゃいけないクラブだと思っています。




スイングは綺麗だけど


ひょろひょろ球を打っている人は多い。




レッスンの弊害の一部です。



特に女性に多い。


当てることばかり学んでしまった人は一球見ればわかります。




あれこれ理屈並べましたが・・・




これらが大事だと言っているのではありません。




自分のスイングをチェックするときは


こんなところを確認するという話です。





ドライバーで大事なのは



・しっかり振ること


・横へ振ること


・身体を使うこと


・振り遅れないこと


・バランスを保つこと




です。





後は再現性の問題だけ。



同じ事を繰り返しできるかどうかは


練習量に比例します。





アマチュアの多くはドライバーで苦しみます。



精度だけじゃなく


飛距離という課題が常に付きまとうから。





ベースボールグリップは

アーム・ローテーションを容易にしてくれます。



両腕の入れ替え(記事にしています)を体感できないとドライバーはなかなか上達しません。



グリップエンドをヘソに向けるという感覚を


このグリップで学ぶことは



上達の近道だと私は考えています。




長いクラブは


インパクトで球を捕まえるのが難しい。




特に身長が低く筋力もない女性にとってはかなり難易度の高いクラブです。





それとは別に・・・




自分のスイングはどうなっているのか


何を


どこを確認すべきなのか




どこが変化するとミスになるのか




いい時と悪い時の差はどこにあるのか






自分の目で確かめ


自分の力で修正できるようになることは




大事なことです。


教わったことを無駄にしない為にも


セルフチェックはぜひ習慣にして欲しい。





これは生徒さん達にも


常に口を酸っぱくして伝えている言葉です。





今の時代本当に便利です。




動画はすべてデジカメで撮影しています。


1万円そこそこの安いデジカメにも

立派な動画機能が付いていますよね。



あとは三脚があればいつでもひとりでチェックできます。






スイングは生き物。


形や理論では何も変われません。




全体の動きや流れ、リズムやバランスが何より大切。




溢れる情報に惑わされることなく



やるべき事に取り組めば誰でも上達できます。




自分のことは自分で確かめる癖をつけて欲しい。




自分で修正し


本番で再現できるよう




コツコツと反復練習を継続して下さい。




千里の道も一歩から。


近道などありません。