アーム・ローテーションには
コツがあります。
身体が回転している間は
両腕を入れ替えることは大変難しい。
なぜなら
身体の回転運動以上に早い動きが必要になるからです。
そんなことなかなかできません（笑
身体の回転運動が終わりに近づき
回転が止まりかけた頃に
丁度インパクト～フォローを迎えるタイミングを覚えると
両腕は簡単に入れ替わる。
プロのスイングは早いので
そうは見えないかもしれませんが・・・
ボディターンの動きが止まる頃に
アーム・ローテーションをかけはじめるのです。
①で記載しました横峯プロのフォローです。
下半身を見て下さい。
もうすでに
フィニッシュの姿勢とあまり変わらないくらい
腰も切れ
右足も伸びきりかかとも浮いています。
腰から上を隠したら
これをフィニッシュだと言っても誰も疑わないでしょう。
ロレーナ・オチョアのスイング映像です。
ボディターンが非常にわかりやすいアングルですね。
身体が回り終わり
後から腕とシャフトがビュンと飛び出すように見えるでしょう。
実際には身体が止まってから両腕を入れ替えるわけではありませんが
回転運動が減速することで両腕の入れ替えが簡単に出来ることもこれで理解できると思います。
もちろん
これが正しいとか
これが絶対だという話ではありません。
非力な人が飛ばす為には
この技術が必要だと思っているだけです。
実際には
ボディターンをしながら両腕を入れ替えることができるプロも
大勢います。
しかし
それには相当の筋力が絶対不可欠です。
そんな代表的なスイングをするのが
あの
アニカ・ソレンスタムです。
殆ど回転運動を止めずに両腕を振り
尚且つ
アーム・ローテーションをかけます。
捻転差がないように見える為
マシンのようなスイングだと評されました。
世界一となったふたりのスイング動画
ぜひ比較してみて下さい。
両極端なふたりのスイングを比較して見れるのは
大変勉強になります。
こんなスイングを習う人は
恐らくひとりもいないでしょう（笑
でも
このふたりは
どちらも世界一になりました。
アニカのように振ったら
全然飛ばないでしょう（笑
ロレーナを真似したら
きっとレッスンで怒られます（爆
特にロレーナ・オチョアのスイングは
彼女がアマチュアだったら殆どのレッスンプロ達は
無理やり矯正させるでしょう。
極端なオープンフェースでアウトに上げて
おもいっきりクロスしたトップ。
こんなスイングでは
”スライス”しますと言うでしょう。
でもこれは
彼女の”癖”なのです。
これを治せばもっと上手くなれるかというと
決してそんなことはありません。
前回書いた宮里プロのシャット・フェースと同じ。
日本のレッスンは皆
形ばかりを正そうとさせます。
これが上達を大きく妨げるひとつの要因だということを
言える人が非常に少ない。
ええかっこしいの日本人ならではの感覚でしょう。
形を作ろうとすると
感覚を失います。
くだらない理屈を頭に描くより
身体で覚える方がずっと早く
上手くなれます。
ふたりの比較動画でもう一点見て欲しいのが
今回のお題である
アーム・ローテーションです。
身体の使い方や姿勢、形は
似ても似つかないふたりですが・・・
きっちり共通しているのが
アーム・ローテーションです。
思いっきり両腕が入れ替わるのが
スーパースロー映像でよく見て取れます。
フェース面をコントロールしようとすると
小手先のこねこねスイングになります。
両腕をしっかりと入れ替えることで
結果
フェース面がコントロールされる
という感覚で練習してみて下さい。
身体を思い切って回すこと。
両腕を思いっきり入れ替えること。
このふたつはセットです。
ひとつひとつを別々に学んでも無意味です。
腰をしっかりと切り
回転運動が終わる頃に両腕を入れ替える。
最初は素振りで十分です。
どこで回転運動を終え
どこで両腕を入れ替えれば
綺麗な回転運動になるのか
を意識して
練習しましょう。
くるっと。
身体を使い
両腕を入れ替えて
フィニッシュまでくるっと。
力じゃなく
リズムとタイミングで
くるっと回せるようになるまで振りましょう。
もうちょっと
柔らかく回れないもんかね・・・
固いなぁ
身体が＿|￣|○
若い頃に戻りたい（笑