トーセンファントムは、デビュー戦→いちょうＳを連勝。来年のクラシックを見据える松田国厩舎の期待馬だ。
前走の東スポ杯２歳Ｓはローズキングダムとの叩き合いで遅れを取りアタマ差の２着。とはいえ、１４→１１→１２の後方待機策から上がり３Ｆ33.4秒と末脚はメンバー最速でした。ちなみにローズキングダムの上がり３Ｆは34.0秒。決して悲観する内容ではない。
雪辱を期して臨む今回は状態も最好調。すぐ馬場入りを再開すると、レース５日後には坂路で早くも１５－１５。先週水曜の１週前追い切りではＣウッド６Ｆ84.7-38.8秒。ラスト１Ｆは12.8秒と力強いフットワークで１馬身先着。マツクニ流のハードトレを消化している。
初めての中山コースに対しても対策は万全。松田国調教師はこう語る。『中山1600㍍はトリッキーなコース。うまく立ち回り、いかにいい位置につけられるかがポイント。で、この中間は普段の調教でも馬の後ろにつけるようにしてます。追い切りでも我慢が利いていましたね』と。
鞍上はデビュー２戦でコンビを組んでいたウチパクに戻る。東スポ杯２歳Ｓでは新馬戦を勝ったばかりのレッドバリオス（２番人気）に騎乗して⑩着に惨敗。いったんは手が離れかけただけに、当然“いいところを見せないと”で力が入るはず。
松田国厩舎といえば、ダービー馬キングカメハメハ、ＪＣダート馬クロフネ、ＧⅠ４勝の女傑ダイワスカーレットなど数々のＧⅠ馬を送り出してきた。
松田国調教師のトーセンファントムに対する評価は高い。『もともと見栄えはするけど、ここにきてボリュームが出てきました。キンカメが良くなった感じに似ていますよ』とも。
２歳王者の座はもうそこまで来ている。
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