シンメイフジは、新潟２歳Ｓの勝ち馬。上がりの速い新潟で、最終週の外差しの利く馬場状態だったとはいえ、上がり３Ｆは何と32.9秒。スタートは速くないですが、それを補って余りある決め手の持ち主だけに、直線がたっぷりある阪神外回りはベスト条件。３ヵ月ぶりの実戦になりますが、ここ３週続けて坂路で好時計をマークするなど力を出せる仕上がり。このメンバーなら勝ち負けだろう。
アパパネはマイルに距離短縮してから２連勝。特に前走は、終始、外々を回らされるロスがありながらも直線を向いてあっという間に抜け出した。しかも、最後は抑える余裕を見せてレコード勝ち。課題の行きたがる面も馬群に入れればマシだったし、これなら重賞でも勝ち負けになる。初戦は荒れた馬場が応えてしまったようですが、開幕２週の阪神なら心配ない。既に栗東に入厩しているので長距離輸送の心配もない。調整は順調だけに上位争いだろう。
タガノエリザベートはファンタジーＳの勝ち馬。その内容も先行馬が軒並み上位に残る展開のなか、４角最後方から全馬をまとめて差し切ったもの。時計も上がりも、前日の古馬準オープンの勝ち馬と遜色ないものだけに、今の時期の２歳馬としては破格の能力の持ち主。１週前追い切りも抜群の動きをマーク。外回りコースなら前走の再現の可能性は十分ある。
アニメイトバイオは、京王杯２歳Ｓ２着からの臨戦。前走は距離ロスなく運べたのも大きかったですが、前々走は、外々を回らされながら直線を向くと追い出しを待つ余裕を見せながらもレコード勝ちと、こちらも力は十分。何れも直線の坂を上り切ってからの伸びが鋭かったあたり、距離延長もプラスに出そう。中間も至って順調。あとは関西圏への長距離輸送を克服出来るかがカギ。
ラナンキュラスは鋭い末脚でデビュー２連勝。それだけにひと伸びを欠いてしまったファンタジーＳは物足りない内容ですが、揉まれる競馬は初めてだった事からも、大目に見られる材料はある。先着を許したベストクルーズには新馬戦で完勝しているのだから、前走を糧にできれば逆転は十分出来る。中間も馬体は維持出来ているし、気配もいいだけに、あとは当日、落ち着きを保てるかがカギ。
ベストクルーズは好位から確実にひと脚使える馬で、ファンタジーＳも終始外々を回らされながら最後までしっかり脚を使って２着を確保。最後は勝ち馬の決め手に屈したものの、力があればこその内容だったし、そんなタイプだけに相手が強くなるここでも大崩れはなさそう。未勝利勝ちが1600㍍。距離は問題ないし、阪神コースも経験済み。調整は順調だけに侮れない存在。
他では、決め手を見につけたグリューネワルト、ファンタジーＳで見せ場十分だったグレナディーン辺りも抽選が通れば軽視は禁物の存在。
現時点での◎は、抽選対象の馬が気になるだけに未定です。来春の桜花賞を占う意味で重要なレースだけに興味深い。
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