鬼嫁日記16 子どもに1本とられる | 鬼嫁はロシア人

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おいらのワイフは、皆が振り返るような美人。でも、その正体はとっても恐ろしいバーバイーガ・・・。じゃなくて、鬼嫁だったのだ。

 ワイフが今日も吼えている。

 

 「大変だ。疲れた。」

 

 子どもが不思議そうに尋ねる。

 

 「いつもいつも、大変って言ってるけど、何が大変なの?」

 

 「洗濯よ、洗濯!!!」

 

 「1日何回すれば、終わるのよ!!」

 

 そりゃそうだ。

 

 ワイフは自分の服だけ、おいらの服だけ、子どもの服だけなどと、細かく分けて洗うから自然と回数が増えるわけだ。

 

 おかげで、月の水道代はとんでもない額が請求される。

 

 子どもはしばらくワイフを見つめてこう言った。

 

 

 

 

 「でもさぁ、洗濯してるのは洗濯機でママじゃないよね。」

 

 「ママは、洗濯物を放り込んで、スイッチ押すだけじゃん。」

 

 「たたんでしまうのもアイロンかけるのもパパがしているよ。」

 

 

 

 珍しく、ワイフが返す言葉に詰まって部屋から出て行った。

 

 ちょっと、気分がすっきりしたぞ。