ワイフが今日も吼えている。
「大変だ。疲れた。」
子どもが不思議そうに尋ねる。
「いつもいつも、大変って言ってるけど、何が大変なの?」
「洗濯よ、洗濯!!!」
「1日何回すれば、終わるのよ!!」
そりゃそうだ。
ワイフは自分の服だけ、おいらの服だけ、子どもの服だけなどと、細かく分けて洗うから自然と回数が増えるわけだ。
おかげで、月の水道代はとんでもない額が請求される。
子どもはしばらくワイフを見つめてこう言った。
「でもさぁ、洗濯してるのは洗濯機でママじゃないよね。」
「ママは、洗濯物を放り込んで、スイッチ押すだけじゃん。」
「たたんでしまうのもアイロンかけるのもパパがしているよ。」
珍しく、ワイフが返す言葉に詰まって部屋から出て行った。
ちょっと、気分がすっきりしたぞ。