道化師の幽体離脱 -20ページ目

クリムゾン・アイドル‐W.A.S.P.

「世界で最も過小評価されているアルバムの一つ」


彼らの狂暴性の心象を覆すマイナーコード主体の名曲が居並び、しかもそれを、コンセプト形態で繋げてストーリーを構築するという、真に才能ある者だけに赦された大技を、ブラッキーは見事にやってのけた。

打ち込みには物足りなさを感じるかも知れないが、曲の完成度はコンセプト・アルバムの歴史的名盤にも比肩されて然るべきだ。なぜもっと有名にならないのだろう?

9曲目の譚詩曲「ホールド・オン・トゥ・マイ・ハート」は何百回聴いたかわからない、人生の名曲となった。

キ-プ・ザ・フェイス‐BON JOVI

「乾いた大地」


このアルバムの売れ行きが好ましくなかったのは、彼らが衰えたわけでも、ボブ・ロックのせいでもなく、ただ単に時代だったのだ。

ボーナストラックも含め(13曲目は素晴らしい!)ニュー・ジャージーと比べても何ら遜色はない。

ドライ・カウンティは何百回聴いても泣ける、人生に欠かせない曲だ。

ビ-・ヒア・ナウ‐oasis

「ヘイ、ステイ・ヤング!」


惜しいよなあ。3曲目のノエルvo.のプログレ風のナンバーと、Bサイドの名曲の中でも屈指の名曲「ステイ・ヤング」を交代していれば、かなり印象は好転したはずなのに。

※(アルバム完成時には既に「ステイヤング」は出来ていた。リアムが電話で、何故これを外したんだとノエルに怒鳴ったらしい)