仕事や用事で、電車を利用することが多いので
それだけ、いろんな場面や人を目にすることが多いのですが、
ある日、こんな出来事がありました
('-^*)その日は仕事を終えたら、もう暗くなっていて、
山手線に乗り込み、3人がけの席の、いちばん端に座りました。
車内は、全ての席がうまっていて、立っている人が2~3人いるくらいです

仕事終わりでホッとしていたので、座るなり目を閉じて静かにしていたら、
10秒間隔くらいに
「バンッ!」
「ドンッ!」
「ドン!ドン!」
という、何かを激しくたたく音が聞こえてきました


あまり気にせずそのままでいると
今度は
「どいつもこいつも!#%≦*△(不明)」
「%♀£しやがって!」
「お前か!!」
などという意味不明の怒鳴り声も聞こえてきました

ただごとではないとわかり、目を開けて見てみると
私の座っている場所とは反対方向の奥の方で、ひとりの男性が、
ドアをバーン!バーン!とたたきながら、言葉を叫び、ふらふらと歩いては、また違うドアをたたいて何かを叫んでいました

座っている人に対しても怒鳴りつけたりしています。
その人は、50代後半位で150センチあるかないかの小柄で
建築現場で働いている人らしく、作業着を着ていました。
相当に酔っています。
「八つ当たりだ…。よっぽどイヤなことやムカツクことがあったんだろうな…。」
と、見ていたら
かわいいニットの帽子をかぶっていた若い女性が、
その人をにらみつけていたのですが

その男性はそれを察知したのか、
「こんな帽子かぶりやがって!このバカヤロウが!」
と言って、その女性の帽子をボン!とたたいたのです(゚o゚)
私もそんな場面を見て、一瞬ドキッとしましたし、
おそれの気持ちもよぎりましたが、
不思議と、降りようとか車両を変えようとは思わず
目を再び閉じて、気持ちを落ち着けようと思いました。
そして
おそれを感じてドキドキしてるので、
「私はおそれを手放します

この車両が調和で満たされますように
」と、心の中で3回くらい繰り返しました。
気持ちが落ち着き始めたと同時に
「静かになったな…」と思ったとき
肩を“トントン”と、指先で軽くたたかれたので、
パッと目を開けると(ё_ё)
なんと目の前に、その男性が立っていたんです!

いつのまにか、
向かい側の3人がけのシートと、私が座っている3人がけのシートは、
私以外の人たちは、全員いなくなっていました(笑)
一瞬「ドキン!
」としましたがその人は、さっきとは別人のようにニコニコしています

その人のエネルギーも、怒りのイガイガしたものではなく、おだやかなエネルギーになっていたので、
この人をイヤがったり、判断するのはやめようと思い(・ω・)
私もニコニコしながらおだやかな口調で
「はい?」と聞いたら、
自分の手首に、反対の手の人差し指を置いて、ブツブツ何か言っているので、
時間を聞いてるんだと解釈し
ケイタイを開いて
「○時○○分ですよ(^-^)」と伝えました

その人は両手をあわせ拝みながら、
「ありがとな、申し訳ないな」というような表情で
何度も頭を下げたあと
私の向かい側の、3人がけシートの中央に、ドンと座ったのです。
お見合い状態です(笑)
今まで暴れて、怒鳴っていた人が、
なぜ数分後に、急にニコニコになったのか(しかも謙虚に
)、なぜ目を閉じてる私にわざわざ時間を聞きに来たのか
不思議でしたが、
まるで、
「おそれを手放します」と選択したことへの、
「それを選ぶとこうなります
」という答えを見せてもらったかのようでした。
その男性は、そのあとも、何かを強くうったえるように、こちらに向かって話していましたが、
酔っているのでろれつがまわらず、何を言っているかは聞きとれませんし、ひとりごとのようでもあります。
なんとなくニュアンスでわかったのは、
自分が不当な扱いをされたり、バカにされた出来事の説明を繰り返している感じで、
その人の怒りと悲しみが伝わってきました。
おそらく、この人が車内で人にしていたのと同じように
理不尽なことで怒られたり、怒鳴られたり、八つ当たりをされているのでしょう。
私はニコニコしたまま、その話を聞いていましたが、
あまりに必死で何度も話す姿を見て、
「お酒も相当飲んでるみたいだし、このままだとこの人は体力を消耗するばかりになるから、寝た方がいいかも
」と思いました。
作業着がとても汚れていたので、過酷な労働をしたような印象も受けましたし、
お酒も相当飲んでいるので、ひどく疲れている感じがしたからです。
私はその人に向かって、
「寝た方がいいですよ」と心の中で言いながら
顔の前で右手を立てて、その手をゆっくり寝かせていきながら、首も一緒に傾けるゼスチャーを2、3回しました。
すると
その男性は、まるで小さな子供みたいに、
私の手の傾いていく速度に合わせるように、
3人がけのシートにコテンと横たわったのです(゚o゚)
そして、こちらを見ながら、安心しきった顔で目をゆっくりと閉じていきました


さっきのあの車内の騒ぎは何だったのかと思わせるくらいに
目の前には安らかな表情で寝ている、同じ人物がいます。
「よかった
(^-^)」これでこの人も、怒鳴っているよりはよっぽど楽になっただろうと思い、
車内も静けさを取り戻したとき

ちょうど私が降りる駅に着きました

その人は寝たままです。
私は席から立ち上がり、ドアの開くのを待ちながら
その人を見て
「おつかれさまでした
ゆっくり休んでくださいね
」と、心の中で言いました。
すると、まるでそれが聞こえたかのように、
その人がパチッと目を開けたので、目が合ってしまいました!

なんというタイミング(^^;)
その人は私を見ながら、泣きそうな顔でかすかに2回うなずき、
心から「ありがとう」と言っているような表情をしました。
涙ぐんでいました。
私は笑顔を返しながら
「心配しないで大丈夫
たくさん寝た方がいいですよ('-^*)」と、心の中で言いました。
そのとたんに、その人もニコッとして
また安心した顔で、静かに目を閉じました

それを見届けて、私はホームに降りました。
怒りのエネルギーは怒りのエネルギーに反応します。
そしてよけいに反発しあってしまいます。
怒りは、おそれや不安から来ることが多く、
その男性も多くのおそれや不安をかかえていて、それが怒りとなり
お酒の力を借りて爆発したのだと思います。
もし私が、目を閉じながらも
その男性に対しておそれをそのまま抱いていたら
きっと
「何この人、何考えてるの!?
許せない!みんなをこんな不快にさせて!はやく降りて!」という気持ちになっていたでしょうから
おそらくその男性が、私にニコニコしながら時間を聞きに来ることはなかったと思います(笑)
逆に、「何寝てるんだ!」と、怒鳴られたかもしれません(笑)
人は、拒否されたり勝手に判断されると、
無意識に自分を防御しようとしますが
防御は守ろうとしていることなので、おそれにつながり、
そして怒りに変わるときがあります。
そんなことも確認できましたが、
そのことだけではなく、他にも書きつくせないくらいに
この車内での出来事は、いろんなことを教えてくれました(^-^)・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・: