仕事がら80代くらいのおばあちゃんと
話す機会が多いのだけれど
睡眠時間3時間程で死にものぐるいで
働いてお金を貯めて家を買ってって…
苦労話しをたくさん聞かせてくれる…
ハンドバッグや着物をもらってほしいと言われて
綺麗に収納してある着物を取り出しては
昔の思い出話を聞かせてくれた
50代の娘にあげるつもりだったらしいが
着ないと断られたらしい
当時高価であっただろう着物や
クロコや蛇柄のかばんたち
高価であったのだろうとなんとなく感じるも
私には知識がなく
価値が全くわからない
価値がわからない小娘にもらってほしいと
着物をみせる自分が情けない
着物を広げてみせてくれる姿は
そんな気持ちも伝わってくるような
理解してあげられてなくて
となんというか
申し訳ないと思う私
おばあちゃんは私に着物やかばんを
あげようとすることで
報われなかった気持ちは
安らぐのだろうか…
おばあちゃんが話してくれる
見栄や悔しさ、悲しさ、惨めさのような
切ない感情を
感じながら……
地の時代を懸命に生きてこられたかたの
恩恵を受けて
風の時代が始まるのだなと思った