身体を柔らかくするには、ストレッチをすれば良いと考えがちですが、落とし穴があります。


一般的な方法では慢性化した関節部分のストレッチには時間がかかります。

足首を例に説明します。


床に腰を下ろして足を前方に真っ直ぐ投げ出して姿勢で足首を伸ばしてつま先で床を触ろうとすると、バレリーナのポイントの形になります。

床に触れれば合格ですが、そうでない場合は前脛骨筋の硬さを示しています。

前脛骨筋は、脛の骨の外側にある膝下から足裏まで伸びる長い筋肉です。

この筋肉が伸びにくい理由は、この筋肉の長さと、半分が腱である事にあります。

長いゆえに、一般的なストレッチでは力が全域に伝わらずにストレッチしているにも関わらず、ストレッチが効きにくいのです。



対策  (2ポイントストレッチ)



1)脛の外側の長い筋肉の足首から20cm上の部分を親指で深く押さえる。

2)足首を掴んで床に向かって押していく。

3)動きが止まったポイントで1分ホールド。

4)一度リリースしてから、再度床に向かって押す。


これを数回繰り返してストレッチ漏れの部分だけを集中して伸ばす事により慢性化した足首の硬さを簡単に回復させる事が出来ます。



2ポイントストレッチの効果


この足首の緊張を取ると、足首の可動域が向上して捻挫などの怪我のリスクが減らしたり、走るのが速くなるなど運動能力アップに直接的に繋がります。