『誰も知らない「名画の見方」』 高階秀爾 小学館101ビジュアル新書 | 表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw)

『誰も知らない「名画の見方」』 高階秀爾 小学館101ビジュアル新書


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カラー図版でベラスケスの天才性がよく判る良書。


髪の毛一本一本すら精密に書いた写真のようなベラスケスの絵は


ズームすると荒い面の塊になってしまうのだ。


絶対色感のベラスケスの絵のズーム写真に驚愕せよ!


世界一の美術評論家の高階秀爾 大先生には膨大な著作があるが、


「名画を見る眼」「続名画を見る眼」 にないニュー高階秀爾 として本書は、


中野京子 に対抗したのか、フェミズムの視点がいつもの高階先生より強調されております。


ドガの章ではもちろんドガを貶してないが、


自立した女性労働者を美しく描いたモリゾの章でドガの絵と並べて、


ドガの品性の下劣さが理解出来るようになっておりますw。


語らずに語る反語的精神の林達夫 の衣鉢を継いだ良書である。


登場する画家は以下の通り。


フェルメール

ファン・エイク

ベラスケス

フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス

ミレー

ボス

ピカソ

ゴーガン

ボッティチェリ

レオナルド

セザンヌ

クリムト

ルーベンス

ドガ

ルノワール

アングル

ムンク

ミレイ

カラヴァッジョ

ゴッホ

マネ

ブリューゲル

モリゾ

モロー