[1年で何ページ読める?] 9月篇 | 表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw)

[1年で何ページ読める?] 9月篇

9月計       23作23冊 7788P

1~9月累計   195作206冊69920P

2009年の月平均 21.6作22.8冊7768P

冷戦交換ゲーム (Hayakawa pocket mystery books (1044)) 冷戦交換ゲーム (Hayakawa pocket mystery books (1044))
無駄な心理描写がほとんど無い会話とアクション主体のスパイ戦。主人公側が祖国アメリカに見捨てられ、西とも東とも戦うのが、21世紀でも通用する傑作。ホモの数学者が出てくるのが40年前の作品とは思えない新しさ!
読了日:09月02日 著者:ロス・トーマス
冷たい密室と博士たち (講談社文庫) 冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
微積の大学入試問題が極地研の解析問題の見事な前振りになっている。複素数ネタは電子工学の回路解析オタクには異論があるかもしれない。本格ミステリとしてはポール・アルテ以下のヘタクソなトリックだが、これは理系ネタに萌える小説ですよね?w。一秒の差で萌絵が助かったのが残念。次巻こそ萌絵が死にますように…。
読了日:09月03日 著者:森 博嗣
背信 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-47 スペンサー・シリーズ) 背信 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-47 スペンサー・シリーズ)
美術ネタは、ゲインズポロ、レンブラント、ヒエロニムス・ボッシュ。やっとマイクル・コナリーレベルに達したか?コナリーはボッシュからブリューゲル~ゴヤラインになかなか進化しないので、パーカーが追い抜く事をキボンヌ。ボッシュの絵を経済工程表と解釈する斬新な経済美術ハードボイルドが本書(なんじゃそりゃ?w)
読了日:09月04日 著者:ロバート・B・パーカー
第四の敵 (双葉文庫) 第四の敵 (双葉文庫)
2億円以上の価値があるフランツ・カフカの未発表原稿を探せ!という冒険小説。カフカをシュールリアリストとし、シュールリアリズムの画家も絡むプロローグに大興奮したが、本編はカフカネタばかりでちょっと興ざめした。昭和16年の特高のシュールリアリスト狩りのエピソードをもっと読みたかった。
読了日:09月06日 著者:山田 正紀
ワンダー・ボーイズ (ハヤカワ文庫NV) ワンダー・ボーイズ (ハヤカワ文庫NV)
題からSF・ファンタシー・ホラーの可能性もあるかもと期待して読んだが、ただの普通の文学でした。作家が主人公で小説内小説がイパーイ出てくるが、メタフィクションの面白さもほとんどない。ユーモア精神はあるので難解ではないが、やっぱ地味で退屈。でもホモ率は高いので他も読むw
読了日:09月07日 著者:マイケル シェイボン
人間通 (新潮文庫) 人間通 (新潮文庫)
本書のベストセリフ「単なる紙の束にすぎぬ本に可憐な義理立てなど要るものか。幾らか読み進んで嗚呼これは詰らぬと思ったら、無駄な時間を費すのはやめて直ちに本を捨てるべきである。これは難しくて解らんと感じたらそれも捨てる。自分の学識が次第に深まった近い将来、やっぱり読む必要があると悟ったとき改めて買い直せばよいのである」他にも名句満載の具体的に参考になる読書術人間理解の名著。著者の選ぶベスト100にアシモフの「黒後家」が入ってるのが嬉しい。林達夫も山本七平ももちろん入ってます。
読了日:09月08日 著者:谷沢 永一
冷たい銃声 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-49 スペンサー・シリーズ) 冷たい銃声 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-49 スペンサー・シリーズ)
本書のベストセリフE・M・フォースター「自分の国に対する裏切りと、自分の友人に対する裏切りのどちらかを選ばなければならない場合、国を裏切る勇気が自分にあることを願う」もちろんこの後にスペンサーが更なる名セリフを重ねます。最終巻はアメリカ政府との戦いだよね!ワクワク。
読了日:09月09日 著者:ロバート・B・パーカー
魔術師 魔術師
『神獣聖戦』のスピンオフ作品。人間キャラは重複しないが、新人類Dは出て来ます。Dは神狩りの為人間の戦士四人を招集!四人は悪夢のような虚世界背面世界をクエストし、神狩りに挑む!その頃売れないSF作家YMの元に「お前が書いている未完の小説『魔術師』を誘拐した」という不思議な電話がかかってくる。メタ要素は無かった方が良かったような気もするが、一応合理的にメタな絡みは説明してます。神=「大いなる疲労の告知者」の正体が暴かれる!
読了日:09月13日 著者:山田 正紀
荒野のホームズ、西へ行く〔ハヤカワ・ミステリ1825〕 (ハヤカワ・ミステリ 1825) 荒野のホームズ、西へ行く〔ハヤカワ・ミステリ1825〕 (ハヤカワ・ミステリ 1825)
奇跡のような本格推理西部劇!本格推理が好きな人も、アクション西部劇が好きな人も楽しめる大傑作!!人生訓思索哲学書としても有効。婦人参政権等のジェンダー問題が埋まってるのも良い。
読了日:09月14日 著者:スティーヴ・ホッケンスミス
父が子に教える昭和史 (文春新書) 父が子に教える昭和史 (文春新書)
本書のベストセリフ大西瀧治郎中将「天皇の手をねじりあげても特攻機に乗ってもらう」昭和天皇は死んで歴史人物になったので裕仁の抗議を気にせずに死ねばいいのにネタ出来るようになったのはいいよなw文春にはドンドン天皇暗殺計画の秘話を発掘して欲しい。
読了日:09月15日 著者:柳田 邦男,藤原 正彦,福田 和也,中西 輝政,保阪 正康他,半藤 一利
暗殺のジャムセッション〔ハヤカワ・ミステリ1827〕 暗殺のジャムセッション〔ハヤカワ・ミステリ1827〕
シンプルな文体に複雑な謀略戦。これが理想のエンタメである!
読了日:09月15日 著者:ロス・トーマス
まだ、名もない悪夢。 まだ、名もない悪夢。
ホラー・サスペンス系のヒッチコック劇場へのオマージュ短編集。SFホラーも一編入っていてお値打ち。何もかも明確になってはホラーの神秘性が薄れるので曖昧な結末の短編が多い。奇妙な味系のホラーが好きな人はどうぞ。スプラッタ系ではありません。
読了日:09月16日 著者:山田 正紀
鋼 (ハヤカワ・ノヴェルズ) 鋼 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
女を殺された私立探偵が免許を失うのも構わず復讐の殺人鬼になるというよくあるパターン。復讐は復讐を呼びアクションが連鎖するが、あんまり芸のあるアクションは無い。福本伸行以下。ダイハードにも負けてるかもしれない。シモ公は全作必読かと思ったが、これは無理して読まなくていい感じ。
読了日:09月18日 著者:ダン シモンズ
半魔 (徳間文庫) 半魔 (徳間文庫)
サスペンス寄りの作家かと思ったが、これはベタなホラー。魔と戦う五人の霊能力戦士の構成が、女4男1なのはジェンダー的にナイス!戦士に成れないBFを飛行能力を持つ女子高生ヒロインが助けるという篠原千絵の「海の闇月の影」を思わせるシーンもあります。少女漫画ぽい雰囲気はリーダビリティ重視か?親娘姉妹で戦う羽目になるのがハードで好み。男なんて雑魚扱いで女性が活躍する素晴しいジェンダーホラー!
読了日:09月19日 著者:黒武 洋
鷲か太陽か? (Le livre de luciole (45)) 鷲か太陽か? (Le livre de luciole (45))
本書のベストセリフ「愛する人よ、閉じてくれ、おぞましい無意味がぎっしり詰まった、その瞳を閉じてくれ」短編小説としか思えない作品も収録されているが、パスは詩集だと主張してますw。パスのモットーはジャンル汚染ww。挑戦的なブンガクですが、抽象的な言葉遊びに思えて青く感じたwww。パスはやっぱ批評家としての文の方が知的興奮するよな。パスのベストは「弓と竪琴」でOK?
読了日:09月20日 著者:オクタビオ・パス
剥製の島 (徳間文庫) 剥製の島 (徳間文庫)
イスラム未来社会ハードボイルド「イブの化石」が凄い!『重力が衰えるとき』は1987年の発表でもちろん正紀の方が早い!全ての面白いアイデアの元祖は正紀なのでR。
読了日:09月21日 著者:山田 正紀
黄昏にマックの店で (ハヤカワ文庫―ミステリアス・プレス文庫) 黄昏にマックの店で (ハヤカワ文庫―ミステリアス・プレス文庫)
本書のベストセリフ「パパたちは十三歳ってのが、いったいどんな年頃か、覚えてさえいないくせに」「ありがたいことにな」「つらかったのよ」「誰でも十三のときはつらいんだ」苦悩する子供を軽くスルーしておっさんの今を感謝する大人の為のエンタメ。相変わらず、うっとおしい心理描写が無く、主人公サイドが民間人なのがロス・トーマスの魅力。謀略小説はスパイ小説とほぼ同義だが、愛国心溢れるプロスパイは常に唾棄すべき敵なのはいいよな。今回の敵はCIA。主役は元刑事の俳優w
読了日:09月23日 著者:ロス トーマス
笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫) 笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)
間取り図見るだけで本文読まなくてもトリックも犯人も判ってしまうがいいのかコレ?w。島田荘司やホーガン読んでる人には楽勝ww。萌絵が死ぬ事を期待して本文も読みましたが、銃撃されてもナイフを喉に突き付けられても死にませんでした、残念www。三重県が舞台なのに愛知県警本部長の姪の萌絵を敬う刑事がいるのは納得出来んぞ!萌絵が出て来ない話はいつ?
読了日:09月24日 著者:森 博嗣
ふたりジャネット (奇想コレクション) ふたりジャネット (奇想コレクション)
解の無い方程式を平然と説明として出す数学ギャグがはじける万能中国人ウーさんシリーズに爆笑しました。
読了日:09月27日 著者:テリー・ビッスン
アフロディーテ (講談社文庫) アフロディーテ (講談社文庫)
正紀お得意の青春冒険SF。舞台は理想の海上都市国家アフロディーテだっ!ユートピアなど有り得ないと、わざとアフロディーテにスラムを建設する建国の父の理念が完璧。不完全なユートピアこそが理想だと言う捻った視点が良い。悪や穢れを許容するのが本物の理想ざんす。
読了日:09月28日 著者:山田 正紀
悩める狼男たち 悩める狼男たち
9編収録の短編集だが、普通に面白いのはラストのホラーだけで、残りの8編は普通につまらないよくある文学である。夫婦の離婚の危機の話ばっかw。間違って買ったらラストの一編だけ読めばいいざんす。
読了日:09月29日 著者:マイケル シェイボン
怖い絵 怖い絵
怖い絵には殺人等の犯罪現場を描いたものがあるが、某作品は犯罪を助長するおそれがあると分析しているが、ゴヤの『我が子を喰らうサトゥルヌス』には犯罪抑止力があると分析しているのが素晴らしい!(細見不二彦の「ギャラリーフェイク」でもやっていたネタだがw)。ノーテンキに単純に美しい絵だけ描いたドガも紹介されてるのが、?と思ったが、ドガの批判精神のない薄っぺらい心が怖いと落としている見事な分析に溢れた本です。反印象派、反ルネサンスのフェミニストという私の理想の批評家です。もちろん総合評価は高階秀爾先生が世界一でR。
読了日:09月29日 著者:中野京子
スクール・デイズ (ハヤカワ・ノヴェルズ) スクール・デイズ (ハヤカワ・ノヴェルズ)
本書のベストセリフ「教師とは幼い少年たちに嘘を言うために雇われた男だ」(ヘンリー・アダムズ)。もちろんこの後にスペンサーが更なる名句でツッコミます。少女や女教師の立場は?という相変わらず素晴しいジェンダーミステリ。普通の作家なら教師が美少女を助ける話になるが、一流のパーカーなので、助ける第一目標は少年である。いきがかり上少女も救わなくてはいけない破目になるが、マンネリパターンと思わせて見事に外す絶妙のストーリー展開に唸る。昔殺せなかった少年ギャングが味方として再登場するのも良かった。

読了日:09月30日 著者:ロバート・B. パーカー



目標300冊達成には年末までに94冊か…。


一日2冊読む日を最低でも2日作らないと達成出来ないな…。


ゲームを止めればなんとかなるでしょw


で、先月のお勧めはロス・トーマス ざんす。


今月もロス・トーマス をサクサクと読みたいざんす。