出雲は昔から「荒神さん」と称するアラガミ様をお祀りしています。そしてそれは各地区毎にお祀りされています。
今から約300年前に編纂された出雲の地誌である『雲陽誌』には各地区毎に「荒神」の名前が見られます。一つの地区の中に荒神一ヶ所の所もあれば、多い所になると一つの地区に「荒神20か所」とか「荒神30個所」とかという記述も見られますので、恐らく当初の荒神とは「石神」か、あるい木に巻き付けられた藁縄の「蛇神」のことだと思われます。
ちなみに大量の銅剣・銅鐸が出土した荒神谷遺跡の名前の由来になった学頭地区の記述を見ると「荒神50個所」の書いてありますので、この地域は特に石神・蛇神信仰が盛んだったのだと思われます。
しかしこの地区の「荒神さま」もある所ではやがてが祠となり、または立派な神社へと発展していったものだと思われます。
出雲大社の周辺の地区では地区毎に荒神社があります。その地区の名前を冠して「○○荒神社」と呼ばれています。
例えば、本郷地区にあれば本郷荒神社、赤塚地区にあれば赤塚荒神社といった具合です。
『雲陽誌』にはどの地区においても単に「荒神」としか書いて無く、具体的な祭神の名前は載っていませんので、祭神の名前は恐らく明治あたりの後付けだと思います。
面白いことに各地域の荒神社によって御祭神もまちまちです。
今回は出雲大社周辺の地域の荒神社を巡りました。
1、出雲大社 北島国造家 荒神社
2、出雲大社 千家国造家 荒神社
3、本郷荒神社
4、仮之宮荒神社 (八大荒神社)
5、新町荒神社
6、大土地荒神社
7、森荒神社
8、越峠荒神社
9、大鳥居荒神社
10、前原荒神社
11、赤塚荒神社
12、南本通荒神社
13、北荒木荒神社
14、西原荒神社
出雲大社の北島・千家両国造家の邸宅に祀られている荒神社を含め14ヶ所の荒神社を巡りました。
まず初めに出雲大社の本殿にて出雲大神にご挨拶ならびに祈念をした後、北島国造家の荒神社から参拝を始めます。続けて千家国造家の荒神社を参拝します。
そしてその後に出雲大社周辺の地区荒神社を巡って行きますが、今回は私が巡った順番に紹介をして行きます。
御祭神の名前は島根県神社庁発行の『神国島根』に依ります。
1、出雲大社 北島国造家 荒神社
北島国造の邸宅内にありますが、国造家の祖神である天穂日命をお祀りする「天穂日命社」「稲荷社」そして「荒神社」と三つの社が並んであります。
荒神社の御祭神は「三宝荒神」とのみ記してあります。
2、出雲大社 千家国造家 荒神社
神楽殿の後ろにあり、国造家の祖神である天穂日命の御子神の天夷鳥命をお祀りする天夷鳥命社と荒神社が一緒にお祀りされています。案内板を読みますと荒神とは沖津彦命・沖津姫命と思われます。或いは更に素戔嗚尊を加えて祭神としているのかもしれません。
3、本郷荒神社
御祭神は奥津彦命・奥津姫命・土祖神の三柱の神をお祀りしています。
4、仮之宮荒神社 (八大荒神社)
地名をとって本来は仮之宮荒神社、あるいは假宮荒神社と呼んでいましたが、現在では「八大荒神社」と呼ばれています。
御祭神は玉依姫命をお祀りしています。八大荒神の八大とは「八大龍王」のことですが、中世の両部神道が盛んな頃に荒神と八大龍王が習合したものだと思われます。
また荒神の主祭神として玉依姫命をお祀りするのは珍しいですが、玉依姫命は海を司る女神で、いわゆる海神ですので、八大龍王の中心にお祀りしても違和感が無いのでしょう。
5、新町荒神社
御祭神は記載がないのでわかりません。
6、大土地荒神
御祭神は素戔嗚命をお祀りしています。
7、森荒神社
主祭神は天照大御神をお祀りし、配祀神として大国主神と事代主神をお祀りしています。
8、越峠荒神社
御祭神は素戔嗚命をお祀りしています。
9、大鳥居荒神社
御祭神は記載がなくわかりません。
10、前原荒神社
御祭神は須佐之男命・櫛磐間戸命・豊磐間戸命の三柱の神をお祀りしています。
11、赤塚荒神社
御祭神は素戔嗚命をお祀りしています。
12、南本通荒神社
御祭神は記載がなくわかりません。
13、北荒木荒神社
御祭神は素盞嗚尊・奥津彦命・奥津姫命の三柱の神をお祀りしています。
14、西原荒神社
御祭神は素盞嗚尊・奥津彦命・奥津姫命の三柱の神をお祀りしています。
こちらは現在修理中でした。修理が終わりましたら、また改めて参拝したいと思います。
私は日々、真言密教と両部神道の両方の作法を以って荒神供秘法を修法していますが、真言密教の荒神供の修法次第の項目は前回のブログで紹介させて頂きました。
今回は私が日々行っています両部神道に基づく荒神供の修法次第を紹介します。
内容はここでは詳しく明かすことは出来ませんので次第の項目だけを紹介いたします。
この次第は真言密教系の両部神道の次第ですが、吉田神道の作法がベースになっており、吉田神道から真言神道へと取り込まれたものです。
【神道 荒神供次第】
・先 入道場
・次 向神前一揖
・次 着座
・次 気息運数
・次 二拝
・次 拍手
・次 護身神法
・次 三種加持
・次 荒神祭文
・次 六根清浄祓
・次 中臣祓
・次 上科津祓
・次 中科津祓
・次 下科津祓
・次 三種太祓
・次 荒神祓
・次 祈念祝詞
・次 心中祈念
・次 拍手
・次 二拝
・次 座揖
・次 立揖
・次 退下
以上
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