福岡に帰ったら必ず食べるものの一つ「キムラヤのまるあじ」。

素朴な固めのクッキー生地のメロンパンで焼きたては、外側がサクサク、中はふっくらとして結構な大きさがありますが、ペロリと食べれる美味しさです♪

 

 

「キムラヤのまるあじ」を知らない人は、久留米界隈には、ほぼいません。

それくらい庶民に愛されているパンです。

 

そして、下は、「ホットドック」。

 

 

素朴なコッペパンに野菜サラダと昔懐かしい安いハムが挟まっています。

なんで「ハム?」と思いますが、販売当初「ホットドッグ」の名前だけが伝わって、どんなパンなのかよく分からなかった社員が「ホットドッグ=暑がっている犬」という風に勘違いして、ハムを暑がって舌を垂らした犬のイメージでサンドして販売したのだとか(笑)

 

まるあじに続くキムラヤの人気商品です。

 

ところで、この「キムラヤ」ですが、実は、初代が銀座の木村屋總本店で修行して、正式にのれん分けしてもらい、1926年に開業したパン屋さんです。

そういう流れから、木村屋のあんぱんも製造販売しています。

 

 

地元の人は意外と知らなかったりします。

わたしも福岡に住んでいる時は知りませんでした。

というか、「木村屋總本店」自体を知らなかったので、なぜ、あんぱんがそんなに高いのか理解できませんでした(笑)

 

長年愛し続けた「キムラヤ」ですが、今年の1月いっぱいで全ての店舗を閉鎖して、福岡県の別のパン製造会社「フランソア」に譲渡することになったというニュースを今日たまたま見つけました…。

 

理由としては、経営難ということですが、新しい時代の流れに乗れなかったのだろうと思います。とても良い商品を持っているので、うまいこと戦略を立てれば時代の流れに乗れたと思いますが、昔ながらのやり方しかできなかった結果ではないでしょうか。とても残念です。

 

いくつかの人気商品は、譲渡先の「フランソア」でも作り続けるようですが、「フランソア」も今ひとつパッとしない田舎の会社的なところがあるので、どうなることか。

 

一つだけ良かったのは、前回帰った時にたまたま通りかかって、工場直営店に行けたことです。

 

 

「まるあじ」の皮の部分だけを焼いた新商品。「がわたん」というネーミングの良さに母と笑ったものです。「がわたん」と言われてすぐさま理解できるのは、久留米界隈の人だけなのではないでしょうかね(笑)

 

 

「キムラヤ」の皆さん、今まで長い間、美味しいパンをありがとうございました。