昨日の診察で肺への転移がはっきりしたが、自分でも不思議なくらい気持ちは落ち着いている。
今のところつらいとか悲しいとかあまり感じていない。
食欲もあるし夜も寝られた。
理由は、昨日のブログに寄せられたコメントの返信で書いたが、もうひとつの理由に、心に働きかけた1冊の本との出会いがある。
その本とは、
『がんでも長生き心のメソッド』
精神腫瘍科の保坂隆医師と乳がんステージⅣ患者でコピーライターの今渕恵子さんが、がん患者であれば1度は思い悩むようないくつかの心配事・疑問をQ&A形式で対談しているものです。
まず冒頭のQ&Aで目からうろこが落ちました。
Q:がんが発覚。これで人生は終了なのか?
A:「がん=死」ではなく糖尿病や高血圧のような「慢性疾患」であり気長に付き合う病気である。
こんな考えはおいらにありませんでした。
気持ちが楽になりました。
糖尿病や高血圧ですぐ死に至る人はいません。
病状を薬や生活改善などでコントロールして生きていけばいいのです。
そのほかにも色々と、この本の内容はおいらにとって非常に示唆に富むものでした。
そしてとても読みやすいです。
がんになってしまって落ち込んでいる人、心がもやもやしてしまっている人、再発・転移が心配な人、がんになって仕事をどうしようかと思っている人、がんと戦うか共存するかスタンスに悩んでいる人、多くのがん患者さんにぜひ読んでもらいたい本です。