昨年11月25日、すべて順調ということでストマ閉鎖手術をしました。

大腸を上流の方でちょん切って切られた両サイドをおなかの上に出しストマという袋

をかぶせていわゆる人口肛門として機能させ、ちょん切った上側のほうから便が出てきます。

下側のほうはほとんど機能しなくなります。

この状態で1年9か月が経ち、この度再びおなかの中に戻してちょん切ったところをつなぎます。

ストマは最初のころは要領がわからず、トホホの状態が数回ありました。

 

2年近くも機能していなかった腸の部分にビフィジス菌を流し込み目覚めさせるという準備作業を約一か月行って、いよいよ閉鎖手術を行いました。

がんで切り落とす分をできるだけ小さくする努力をしたため、本物の肛門組織が生き残っていることを願って実行しました。

リスクはいくつかあって、

1.つなぎ目が完全でなくそこから便が漏れ出す、→再手術

2.腸が体内で暴れて腸閉塞→再度ストマ構築

3.肛門が機能せず、失禁→治しようがない

  その他、でしたが、今現在、1.2.のリスクはなくなりました。

3.については間違いなく機能しているけれども2年近くサボっていた腸がまともに機能し始ま

  るまでは若干、苦労があるようです。おむつをするようにしていますが、

  日本製のおむつは本当に優秀です。

 

 

手術台に上がるときに「これで安心して温泉に行けます」、そして、手術が終わって麻酔が解けたときに医師に気分は?と聞かれたときに、のどが渇いた、生ビールが飲みたい、といったそうです。その結果、入院中に手術室の看護師さんが多分私に用事があったわけではないのに「温泉云々」に感動(?)して見舞いに来てくださったと思います。また、毎朝の先生方の診察の時にビールを飲みたい、の話が出て、顰蹙を買ったとばかり思い、申し訳ありませんでした、と謝ると、いや、そうでなくて逆ですよ、といわれました。

 

私の想像では手術室は強烈なストレスが関係者にたまるところであり、温泉だのなまビールだのという発言は素っ頓狂で一瞬雰囲気が緩んだのではないかと思いました。

 

いずれにしても大変な仕事だと思い敬意を表しています。