1月2日に入院、4日に手術が行われた。

リンパ節に転移したがんが目視では縮小して左足静脈から離れたように見えるが、目視なので、決定的ではない、しかし、メインの直腸がんの後にあったがんは消えており、ステージ3のメインのがんも縮小していることから医師たちは、手術にゴーをかける決心をしたようだ。

最悪、リンパ節のがんが左足への静脈に食いついていたら、急遽、ロボットから通常の開腹手術に切り替える作戦でスタートした。

しかし、医師団の判断は正しく、メインのがんはすでに癌ではなくなっており、リンパ腫のがんもロボットが触ったらポロリとかけたそうだ。

10時間以上を予定していた手術は見事に6時間で終了した。

後日、院内のほかの科に行くと看護師さんたちが口をそろえて大手術だったようですね、と言っていた。大変でしたね、と言われたが、いえ、私は気持ちよく麻酔で眠っていたので、先生は大変でしたでしょうけど、というと、皆、大笑い。

 

やはり、CV-Port による抗がん剤治療に13回も耐えられたことがかなり異例なことだったようで(若い人でも3~4回が限界)、しかも、癌が消えたものもあるということで、さらに異例なことにつながった。

 

通常このような治療が行われた場合、再発防止(予防)のため、CV-Port の抗がん剤治療を6か月行うそうだが、外科の先生は

あなたの場合は3か月ぐらい、の線が内科の先生から出るでしょうと言われていた。以前はリンパ節のがんを手術可能なレベルまで

変形、変質させるという大目標があったが、全く今は転移の気配がないのに転移予防が目標になるということで、いささか、副作用がつらいなーという思いがしていた。

 

ところが、内科の先生の診察では、当日、抗がん剤治療が予定に入っていたにもかかわらず、あなたの場合は放射線治療とそれに伴う抗がん剤治療28回(限界)をこなし、CVーPort による抗がん剤治療を13回もクリアーしているので、これ以上やっても効果があるかどうかわからないので、やめます、と言われ、帰り際に、通常のスタイルで余生をお楽しみください、とまで言われてしまった。

 

これらの特異な結果は、ひとえに白血球のレベルが基準を下回ることがなかった、という事実がもたらしたものであることは確実で、癌で苦しんでいる方が関心を持っていただけることを期待している。