今日帰りの電車で嫌な光景を見ました。


ある男性…年齢は40代後半~50代前半位、背が高く手足が長いスラッとした細身体型、グレーのスーツに濃紺のトレンチコート、ライトブラウンの革靴、大きな黒いビジネスバッグといういでたちの方が端っこの席に座り、必死にスマホをいじっていました。


私はその男性の向かい側に座っていました。下を向いていたので顔はよくわかりませんが、全体の雰囲気がスマートで誰が見てもオシャレ好きな印象。


しかーし、その男性は”切れ男”だった((>д<))


ある駅で同じ年代の作業服を着た男性2人連れが乗ってきて、その男性の前に立っておしゃべりを始めた矢先…


突然彼が切れたんです。それも、メチャ怖っ叫び


切れ男:「てめぇ、謝れよ。」


2人連れ:「?」


切れ男:「お前、今俺の靴踏んだろうが!」


2人連れ:「踏みました?」


切れ男:「何とぼけてんだよ!踏んだろうが。無視すんなよ、このバーカ!」


2人連れ:「それはどうもすみませんでした!」(ふてくされた口調で)


切れ男:「何だよそのいい方は!ふざけんな、この○×□!えぇ~むかっそんなんで済むと思ってんのかよ!」


車内は緊迫してしーんと静まり返り、そこで2人連れの男性は呆れて他の車両に移っていきました。


切れ男は2人の背中に大声で悪態をつきながら、靴の先を指で触って舌打ちドクロ


一体何が原因でそこまで怒れるの!?


しかも見ず知らずの人に公共の場で、あの剣幕で!


残念なことに、私の目から見て彼の靴はきれいに磨かれているとは言えず…、足首より上はバッチリ決めているつもりが、靴が疲れているせいで大量減点では?とさえ感じました。


もちろん、その靴が高級品でピッカピカに磨かれていたら怒って当然とは言いませんが、踏んだ方は足を踏んだことに気付かないほどだったのに、さも満員電車の急ブレーキで全体重をかけて踏まれたような勢いダウン


怒りは自分の欲求を押し付けたり、自分の正しさを主張したり、相手に罪悪感を感じさせることで自分の思い通りにコントロールしようとする手段です。


自分の思い通りにいかない不満を爆発させて、怒りによって相手を支配したとしても、結局はうまくいきません。怒れば怒るほど、状況は悪化し、相手は去り、本人もますます怒りにとらわれてしまいます。


怒りは怖れの隠れ蓑です。


過去に傷付いたり、嫌な思いをしたり、何らかのネガティブな経験を再び経験するのが怖いため、同じような場面に遭遇しないよう怖れの感情を隠して怒りで自分を守ろうとしているだけです。


切れ男の心の中に隠れている怖れや罪悪感が、ふとしたきっかけでスイッチが入ったことにより、怒りや攻撃として爆発してしまったのだと思います爆弾


切れ男の言動は尋常ではありません。でも私が彼を「あの人はちょっとおかしい」と裁く権利もありません。ただ彼の心の中には深い傷があって炎症を起こし、じくじく痛んでいるのではないかと感じました。


とばっちりが来るのを怖れて、車内の誰もが目を伏せました。


私も真正面に座って目を合わせる勇気はなかったけれど、神経質そうに指で靴のつま先の汚れを確認する切れ男を見て、「神様のご加護がありますように。」と心の中でつぶやきました。


キリスト教徒でも何でもないのに、いきなり”神様のご加護”という言葉が思い浮かんだことに自分でもびっくりでしたが、切れ男にはただ愛が足りないような気がして無意識にそんな言葉が浮かんできたのかもしれません。