- 働く君に贈る25の言葉/佐々木 常夫
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皆さんは佐々木常夫 氏をご存じですか?ビジネスパーソンならきっとご存じでしょう。私も以前から評判は聞いていましたが、実際に本を読んだり、講演を聞いたりする機会はなく、実際にはどんな方か知りませんでした。
でもこの本を読んで、なぜこれほど佐々木常夫 氏がいろいろな人々に尊敬されているのかよくわかりました。
世の中には仕事で悩んだり、ストレスを抱えたりしている人がたくさんいるでしょう。むしろほとんどと言ってもいいのかもしれません。
しかし、そのような悩みやストレスの対処法は人それぞれです。
佐々木常夫 氏は東大卒で一流企業の代表取締役となり、ビジネスマンとして第一線で活躍されてきました。それだけなら、ただのエリートかもしれませんが、それが自閉症の息子さんとうつ病の奥さんの世話をしながら…となるとどうでしょう?
普通ならできない理由にしてしまいそうなハンディを背負いながら、それを受け入れ、家庭と仕事の両立を何年間も続けてこられたなんて、本当に頭が下がります。
本を読んでいて胸を打つのは、佐々木氏の懐の広さです。
自分に起こることがどんなに過酷でも、それを静かに受け入れる。まずその「受け入れる」という点が素晴らしいのですが、弱者の気持ちを理解し、温かく見守りつつも、ビジネスパーソンとして、社会人として必要なことを適切に指摘してくれるので、どの言葉も深く胸に染み入ります。
当たり前のようだけどなかなかできないこと、仕事だけではなく人生全般において大切なことが、温かい言葉で語られています。この本を読めば「人間力」が高められる気がします。
どの言葉も深いのですが、佐々木氏が大切にしている「それでもなお」という言葉について書かれている箇所は特にじーんときました。
「人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。それでもなお人を愛しなさい」
