命は散って



また芽吹く







最近
介護の仕事に戻って





昔20代の頃に、介護の仕事してた時と
気持ちが変わったなぁと思います。





若い頃は
辛そうな人達を見て


早く死にたいと言う人達と関わって




長い1日。
テレビ見ますか?
と聞くと


テレビを見ても目も見えないし
聞こえない。


と言われたり。






身体が思うように動かないし
食事も固形はは食べられないし




トイレも行けないし





早く死ねたらいいのにねって
正直思ってました。




だってきっと相当辛いだろうから。






最近はね
そんな人を見て










色んな事を今
経験を智慧におとしてるんだな
と思います。





一見辛そうに見えます







きっと辛いです。






でもその辛さが
扉🚪になってるんです。





ドラえもんのどこでもドア
みたいな
別の場所に開かれている扉🚪です。










だから
五感を奪われて
身体が動かなくなって








あー、そうだったのか。







に近くなっていくんだなと思います。











先日お話しするのも困難な
寝たきりのおじいさんが



あー、あ、あ、ありがとう
ございました。

と声を振り絞りお礼をいってくれました。






今日は
ミイラのように寝たきりのおばあさんが


ぎゅっと、私の手を握って




いかんといて…




と言いました。





もう扉が開いていますね。












色んな事がわかる時なんだなと
変な言葉ですが
感動します。










私にできるのは
その手をしっかりと両手で握り返し






目を見つめる事だけです。







淡い澄んだ目をしておられます。











命は終わらない





散ってまた




芽吹くんです。















稲穂