あのころ
私はたぶん悟りたいとは思っていなくて。
ただただ苦しい日々。
吸う息も苦いような自分が、なんとかどうにかして楽になれたらいいのになと思っていたような気がします。



楽になれる方法も分からなかったけれど。





そんなある日、自分で経営していたcafeに1人の女性のお客様がやってきました。




その日はヒマだったので、その人とゆっくり話をしました。





その女性はアメリカから帰ってきたばかりだと。
それから、シータというちょっと変わった治療法を学びに行ってきたのだと話していました。




そして紐のついた綺麗な水晶を鞄から出して、ダウジングというのを見せてくれました。




やってみる?



と言われて、やってみたら私にもすぐにできたんです。



明日は雨が降りますか?
なんて、しょうもない事聞いて遊んだのを覚えています。




そんな、何気ないある日の風景はすぐに薄れていきましたが、それからしばらくしたある日。




今度はチャネリングをする女性がcafeにやって来ました。





こうやって書いていても思いますが、変な店ですねぇ笑い泣き



今はもうないけれど。




魔女や妖怪、宇宙人のような変わった人や
時には修験道のお坊さんまで集まってくる店でしたポーン笑笑




話を戻します。



すると、そのチャネリングの女性が私に言いました。
水晶を手に入れて。と



水晶を手にいれる?



どこで買うんだろう?
はてさて、どうしたらいいのか。
チャネリングの人は、現れる。とだけ言っていました。



数日過ごしていると、ヘンプを編む女性がcafeにやってきました。



それから、自分がいつも水晶を買っている人の所に連れて行ってあげると言いました。





一応チャネリングの女性に、こんな人が現れたと確認すると、ついて行きなさいと言われました。




なんか漫画みたいになってきましたが滝汗




後日、チャネリングの女性も一緒に水晶を見に行く事になりました。




そこはマンションの一室で。
なんか、大丈夫かな?と思ったんですけど。
1人じゃないし、と思ってチュー笑笑



部屋の中に入ると
そこは魔女の家でした。




壁一面の棚に、瓶に入ったハーブがビッシリと並び、水晶があちらこちらに置かれた、不思議な香りのする空間でした。




実は、そこはハーブの先生の教室だったのです。





パニック障害になってから、自然療法に目覚めていた私は、すぐに入会を申し込みました。





しかし、その日のメインは水晶を手に入れる事。




色々な水晶を見せてもらいました。
針が入ったのや、虹が入ったのまでありました。



私はあまり水晶に興味がなかったものですから、何が良いのかわかりませんでしたけども。




横でチャネリングの女性が
それは違う!
それも違う!
と言ってるので、違うんだーと思っていたくらいです。



違うのばかりなので。
ここにはないんじゃないかなぁと思った時。


ハーブの先生が
そうそう!ちょっと高くなるんだけど。
とヒマラヤ産の水晶を出してくれました。




小さかったけれど、なんか可愛いなと見るとチャネリングの女性が、それだ‼︎と言い
ヒマラヤ産の水晶を購入する事になり。


ダウジングをする事になってしまったのです。





水晶は、私が何か質問をすると、ふりこのようにブンブンとゆれました。



1人、部屋で質問している自分を受け入れるのには時間がかかりましたけどデレデレデレデレデレデレ




ある日、チャネリングの女性が私に言いました。


何と話しをしているのかが大切だと。




ん?



そういや私、何と話してんの?滝汗



まさにこれがきっかけです。



私、何と話してるんですか?滝汗
あなたは誰ですか?滝汗



と質問しても、水晶はぐるぐると回るだけ。




それからはもう、怖いじゃないですか!ゲッソリ



悪魔みたいなやつだったらどうしようとか。
思うじゃないですか。


パニック障害ひどくなっちゃうよゲロー笑笑



今だから笑えますけどね。




だがしかし!
私はそこから逃げなかったんですよ。



そして、チャネリングの女性は私が話しているのは神様だと言ったんです。


あやしいですねぇニヤニヤ




じゃあ、神ってなに?


と思ったんですね。





それから色んな事があって、自分と向き合って




時には涙を流しながら空を見上げて
神様なんて大嫌いだー‼︎と大声で叫ぶこともありましたが。





これが神様か
と膝を落とす瞬間がやってくるわけです。





完敗でした。
完全に負けです。




私の人生の今までの全ての出来事、現象がいつもそれを教えてくれていました。





なんと大きな愛




そしてその大きな愛が自分だったのです。


というわけで。


長くなったけど、今日はきっかけのお話しでした。



あの頃の私へ


大丈夫だよ。
あなたの周りの全てはきっかけで
全ては愛だよ。



さるのこしかけが、階段みたいに並んでいました。


一段一段、ゆっくり登れば大丈夫。
って、教えてくれているみたいですね。





稲穂