本日の楽天イーグルス 埼玉西武20回戦
こんばんは。
本日は8-8で降雨コールド引き分け。
今日はスカイデッキで観てましたが、9時過ぎに豪雨予報が出たため逃げ帰ってきました。
その後色々あったようですが、今日は書くネタが2つあったので、そこだけピックアップして書きます。
1つ目は、とにかく打線がつながらない、と監督は言うけど、1回裏の攻撃は見事につながったじゃないか。
西武の守備のミスにつけ込んで3点取ったが、ここで光ったのはウィーラーの進塁打。
プロ野球の長いシーズンでは、必ず選手は好不調がある。
好調なときは打てばいいが、不調なときどうするか。
これが一番大事で、打てなくてもチームに貢献する方法はいくらでもある。
プロ野球は1試合で27アウト取られるまで何点取れるかというゲームと捉えることができる。
そう考えると、たったの27アウトしかないのだから、無駄なアウトというのは極力少なくしたい。
送りバントをしないというのはこの考えから生まれた戦術ではあるが、調子が悪いなら有効な戦術だ。
それと同じ価値が進塁打にもある。
特に進塁打の場合は、うまくいけば野手の間を抜けてヒットになる可能性もあり、一気に1、3塁になる可能性のある戦術ではある。
ただし空振りの確立も高くなるので、バントよりもリスクの高い作戦でもある。
レギュラークラスの選手というのは、こういう戦術を高い確率で成功することが出来て、単純に打てなくてもチームに貢献できるから毎日試合に出ることができるわけだ。
だから打線のつながりというのは、ヒットじゃなくてもやり方次第でどうにでもなる、ということだ。
今日の1回の攻撃には、これから楽天がやるべきヒントがあった。
打てないなら打てないで、ここを是非考えてもらいたい。
もう1つは走塁だ。
今日の試合で、目立っていたのはオコエの走塁。
1点目と8点目のベースランニングは見事というしかない。
スピードというのはやはり武器だ。
シングルヒットでも2塁打にすることができるし、四球と盗塁でノーヒットで2塁打と同じにも出来てしまう。
こういう走者が一塁にいるだけで、投手にプレッシャーをかけることもできる。
これも打てない時には有効な戦術だ。
ただ、これについては実は調子のいい時は出来ていたのだ。
代表的なのはペゲーロの内野安打。
ゴロアウトもヒットにしていたのだ。
これも打線がつながる要因の1つ。
ただ、復帰してからはチームに止められているのか、前ほどの全力疾走はみられなくなった。
よって、ヒットになっていたゴロも今はアウトとなって、打線がつながらない要因の1つになってしまっている。
でもやはり仕掛ける、というのは相手も嫌がることだし、ただ打つだけではなく、何をやって来るのかわからない、という状況を相手チームに常に意識させて、気持ちよく野球をやらせない、ということは非常に大事なことだ。
とにかく今年は奇跡的に打ちまくって勝ってきたことが、結果として野球の質を低下させ、調子が落ちた時に何もできない、という状況を作り出している。
1年間143試合を戦ううえで、ただ打つだけで優勝できるほど、今のパ・リーグは甘くない。
もし2001年の近鉄ぐらい打てるなら話は変わるが、今の楽天はそこまでの打力はない。
2001年に梨田監督で優勝した近鉄は、3番ローズ、4番中村紀だけで101本のホームランを打っている。
しかし、今年のようにいつだれが故障で離脱するかなんて判らないし、全員が揃って不調になる、ということも想定して対策しておくべきだろう。
今年の野球からは、学ぶべきことは沢山ある。
そこをうまく未来につなげていければ、ある意味優勝より価値のあるシーズンにもすることができるはずだ。
何もしないでただ打つのを待つとか、バカなことやってないで、次の一手を考える。
そこが大事。
打線は特に何もしないのに、負けていてもとにかく勝ちパターンの投手をつぎ込むというちぐはぐなことやってると、今日みたいに本当に勝てそうなときに、本来の力を発揮できなくなるということもある。
船長にはしっかり舵を正しい方向に切ってもらいたいものだ。
今日は以上です。