カナダの政策金利が上がる。先進7か国では
世界同時不況後の始めての利上げだ。

これにより先行するオーストラリアとともに
資源国における資源価格の上昇懸念が
利上げというかたちで映し出されることとなる。

欧州ではギリシャの財政問題に端を発し、
景気の後退懸念が出始めた。

カナダの利上げを巡る攻防も、様々な相反する
要素を勘案したギリギリの判断であっただろう。

今後、出口戦略に頭を悩ます米国政府・FRBも
カナダの利上げ後のマーケットや実需の動き、
さらに自国の雇用、欧州の景気の先行きを
注意深く見ていくこととなろう。

それから日本だが、外人投資家が退いてしまって
いる。明らかに政治リスクだ。
経済政策ではない。政局の不透明感だ。
なんとかならないものか。
こうなると、参議院選挙後の政界再編成に
かすかな希だ。
日本の将来をしっかりと議論できる軸(大連立ではない)で
2つないしは、3つに再構築されることに期待したい。