日本経済の先行きを見るうえでも米国経済の立ち直りは
気になる要素のひとつ。

柱は雇用と住宅の動向だが、その雇用に明るい兆しが出てきた。

非農業部門の就業者数は前月より16万2千人増え
大幅な増加に転じたことだ。
プラスは2カ月ぶりで、増加幅は2007年3月以来
となる3年ぶりの大きさだ。

商業用不動産の動きが停滞していることが不安材料では
あるが、FRBの「出口戦略」も、前提条件が
揃い始めた感がある。

年内にFFレートの引き上げがいよいよ現実味を帯びてきた。

3極の景気の立ち上がり順序の予想としては、

米国経済の立ち直り⇒(一時的な円安局面入り)⇒日本経済の立ち直り
⇒最後に目下ドシャ降りのEUの立ち直り

ただ、いずれの経済圏も財政不安を抱えている。
そうとうな低成長経済は覚悟が必要だと思う。
もっと踏み込んでいえば、先進国経済は低成長が
「当たり前」との認識が必要だろう。