サブプライム関連証券にRMBS、CMBS,CDOやら
ありますが、こうして「略称」されると何のことやらと思います。
本当にアメリカのこの世界の人は「略称」が好きです。

先日、「CDSってどんな証券化商品なんですか」との質問が
ありました。確かに新聞に登場する回数が増えています。
ヘッジファンドがたくさん抱えているとの話も。

今日は、CDSの解説をします。

【CDSとは】
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とは、
企業の倒産などで融資返済や社債の償還が不可能
(債務不履行)となった場合に備えて元本支払いを
保証するデリバティブ契約をいいます。
保険のような性格といえるでしょう。

【CDSの基本的な仕組み】
基本的な契約形態は、CDSの買い手(A社)と
売り手(B社)、さらにA社保有債券の
発行企業C社からなります。

A社はB社に対して、C社向け債権
(A社が資金を返してもらう権利)を対象に
「保証料」を支払い、「債務不履行が
起きれば元本を保証してもらう権利」を買います。

仮にC社が倒産すれば、A社はB社から元本を受取り、
代わりにC社向け債権をB社に引き渡します。
B社にとって、支払った元本と大幅に
減額された債権回収額との差が損失となる訳です。

【CDSはだれが買い手、売り手か】
CDSの買い手には、債権の信用リスクを抑えたい銀行や
ヘッジファンドが多く、また売り手には、
保証料収入を目当てとする証券会社、保険会社、
ヘッジファンドなどが目立ちます。

このところ問題となっているのは、未曾有の金融危機と
世界同時不況により想定を大幅に超える倒産が発生し、
売り手に多大な損失が生じていることです。
この9月のAIGの実質国有化はその代表例となります。

以上です。だいたい掴めたでしょうか。