このところ海外企業のM&A
(合併・買収)が急増しています。

少子高齢化を背景に国内市場が成熟
しきったことから、企業が海外での
成長機会を狙った結果となります。

振り返ってみると、資源価格の上昇により
日本経済の交易条件がどんどん悪化し
GDPの4%を超える規模の「交易損失」
が発生しているといいます。

高騰する一次産品を輸入して、価格が
上げ難い工業製品を輸出する、といった
経済構造がシッカリと出来上がって
いる日本・・・どんどん「所得」が
漏れ出しています。

「輸出」主導の経済成長は大きな曲がり角
に差し掛かっているのかも知れません。

戻りますが、こうした状況の中での
海外企業のM&Aは、今後の日本経済の方向性を
示しているような気もします。

高度成長により蓄えて企業資本や、個人の金融資産を
「上手に生かして行くこと」こそ、
日本経済の生き残る道筋かも知れません。

蓄えはある訳ですから、それを有効に使うこと、
それも日本の存亡を賭けて・・・

そういった時代に差し掛かったようです。