中国経済はほとんどバブル状態です。

今般、中国人民銀行(中央銀行)は過熱気味の不動産市場を冷ますため、
不動産向け融資の抑制策を打ち出しました。丁度1980年代後半の日本
におけるバブル退治と同じ状況です。

今回とった施策は、
(1)既にマンションを持っている人が2軒目を買うために銀行から
融資を受ける場合、初めに頭金として購入価格の40%以上を支払うこと

(2)金利も人民銀が定める貸出基準金利の1.1倍以上とすること

(3)商業用のオフィスを購入する場合は頭金比率を50%以上とし、
融資の期間も10年以内に制限すること

が骨子ですが、バブル先進国の経験を相当に学んだのでしょう。

北京オリンピック等のビッグイベントを前に、強気と、弱気が交錯
する政策運営が当分続くことでしょう。