住宅ローンの返済方法には、「元利均等返済」と
「元金均等返済」の2種類があります。前者が、元金と利息を
合わせて毎月フラットに返済する方法で、後者が、元金を
フラットに返済する方法です(返済額は、利息が嵩む初回が
最も多く、返済が進むにつれて利息部分の返済額が減る仕組みです)。

2つ方法のメリット、デメリットを整理してみます。

【元利均等返済】
毎月の返済額を一定額にして借入金と利息を合わせた金額を
均等に支払う方法。
(メリット)
・より多く借りたいが月々の返済額を抑えたいといった人に
向く(収入が低い人でも多くの融資が受けられる)
・毎月の返済額が同じなので返済計画が立てやすい
(デメリット)
・はじめは利息を多く払うこととなる。そのため、元金がなかなか
減らない
返済総額が膨らんでしまう

【元金均等返済】
元金の部分を毎回一定額返済する方法
(メリット)
・元金が早く減るため、元利金等返済に比べると総返済額が少ない
・返済が進むにつれて、毎月の返済額が減り、借入金残高も均等
に減る
(デメリット)
・はじめは返済額が多くなる
・金利が高くなると返済額が増える

以上、2方法を比較しましたが、どちらの返済方法が決定的に
優位といった結論はありません。ソントクだけではなく、
今後のライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
是非家計の長期キャッシュ・フロー表を作成して、住宅ローンの
返済方法との適合状態をチェックすることをお勧めします。

<ライフスタイルからの選択事例>
例えば、現在共働きで5年ぐらいしたところで子供ができ、その
タイミングで退職を考えている夫婦がいるとします。時系列でみる
総収入は、数年後に落ちることとなり、「元金均等」返済がしっくり
いくのではないでしょうか。