世の中の金利水準のベースとなる日銀の政策金利は、
現在0.5%ですが、その後の引上げの幅と、
引上げ時期に関心が集まっています。

(引上げの幅(水準))
0.25%アップで、0.75%になるといった予想が有力です。
金融市場において、プロが取引する「金融政策の予想取引金利」
といった金利がありますが、現在「0.69~0.70%」
の間で推移しています。市場のコンセンサスが0.75%
に向けて出来あがりつつある状況を示しています。

(引上げ時期)
参院選(投票日7月29日)後に引上げがあるとの見方が有力です。
次の統計が今後発表となり、その中味次第です。
①5月の全国消費者物価指数(6月29日)
②6月の企業短期観測調査(7月2日)

ただ、参院選で自民党が敗北し政局となれば、すぐには
引上げを実施しにくとも思われます。

以上のように、日銀にとっては、景気の足取りと政治動向を
両にらみする時期がしばらく続きそうです。