住宅を購入する際には、キャッシュフロー表の作成が欠かせません。
家計の将来予測のために用いるツールですが、原理はいたって簡単です。

まず、収入と支出の長期的な予想を立て、その差額である年間収支を算出
します。人生最大の買い物である住宅ですので、額がとても大きいです。
年間収支も住宅ローンの完済時期まで、長期に見通すことがポイントです。
仮に、35歳で30年のローンを組んだ場合、完済時期である65歳(+数年)
までの長期見通しとなります。

次に、現在の貯蓄残高をベースに年間収支をプラス・マイナスして、長期の
貯蓄残高予想を出します。ここまで来ると、エクセル・シートでフォーマット
を組むと簡単だなと思われる方が出てくると思います。実は、ファイナンシャルプランナー
は、この作業をプロとしてやっているのです。

あまり簡単に出来ることを情宣すると、ファイナンシャルプランナーの収益機会を
放棄することにもなりますので、多少弁護的にいうと、年金や社会保険等の制度が
複雑なので、プロの目線で様々な角度からアドバイスを行なっているのです。

話をもとに戻すと、「おおざっぱで構わないからキャッシュフロー表を作るべき」
というのが私の提言です。

家族でその表を見ながら将来の夢を語り合うのが、住宅ローン管理の第一歩です。
その表を見ると、「もう少し間取りが増やせるね」「ちょっと返済が厳しいから、
親に資金援助を相談しようか。将来的な相続問題もあるしね」など、いろいろな
家族会議の姿が目に浮かびます。

是非キャッシュフロー表を作成してはいかがでしょうか。