株価指数(日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)など)に連動する運用成果を
目指すETF(Exchange Traded Funds)(株価指数連動型上場投資信託と呼ば
れています)が始まり6年目です。東証には、国内の指数を対象とした11種類の
ETFが上場されていますが、ようやくこの秋に「海外ETF」を誘致する話が
でてきました。海外は制限がゆるく、商品指数を含めて数百種のETFがあるといいます。

これにより、品ぞろえが増えることは歓迎ですが、そのほかにもメリットがたくさん
あります。インデックス型の投資信託との違いに絞りメリットを整理します。

1)インデックス型の投資信託は、1日に1つの基準価額となる一方、
ETFは、刻々と価格が変動し、株式同様に指値や成行での売買となること(デイトレード
が可能であることを意味します)。

2)インデックスド型の投資信託は、販売会社によって取扱いが区々である一方、
ETFは、原則としてどの証券会社でも購入できること。

3)ETFは、目論見書が存在しないこと、株式売買と同様の低手数料が適用される
ことなどから、コスト面で有利なこと。

4)ETFは、株式同様にその売却時に申告分離課税の適用となり、株式との損益通算
により節税が可能であること。

といったメリットが挙げられます。

貯蓄から投資への流れが加速する中で、「海外ETF」の登場は、投信販売の流れを
大きく変えるかもしれません。東証の誘致の動きに注目していきたいところです。