住宅ローンの借り手が重い病気にかかった場合に、
返済を免除する「疾病保障付住宅ローン」を拡充
する金融機関が増えています。

がん、脳卒中、心筋梗塞の3大疾病に、高血圧症、
糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性すい炎
の5つの慢性疾患を加えて、8疾病まで保障範囲を
広げた保険付きローンは、その取扱金融機関が
30を超えようとしています。

住宅ローンや、疾病保障は、これまで異なる分野
として取扱われていましたが、両者をワンセットで提供する
流れは、一般生活者からは選択枝の多様化として
歓迎すべきでしょう。

もちろん、疾病保障をつける際の特約料は、ローン金利
に0.2~0.3%が上乗せになりますので、こうした
上乗せ利率が妥当であるか、他社の類似商品と価格比較を
して優位性が確認できるか、といったポイントを
しっかりとチェックする必要があります。

また、いざ保険金を請求する段階で、契約者本人しか
保険金を請求できない内容だと、がんにかかり告知
しないケースでは、保険金を受けられない事態も
予想されます。この点、家族の代理請求が可能か
どうかを契約時にチェックする必要もあります。

いずれにしても、人生最大の買い物をするわけですから、
不測の事態が起きた場合の保険金の請求手続は、
家族の共通認識としておくことが望まれます。