損害保険大手の中国市場開拓が本格化しています。

このほど、あいおい損害保険が、天津市での支店営業認可を
中国保険監督管理委員会から取得しました。今月下旬をめどに
現地の日系企業を対象に保険営業を展開する予定です。

天津市は、同社の筆頭株主のトヨタ自動車をはじめ多くの
日系企業が進出しており、営業開始後1年間で5億円の
保険料収入を目指すようです。

これまで、東京海上日動火災保険を傘下に持つミレアグループ
と三井住友海上火災保険が上海に、損害保険ジャパンが
大連に進出しており、あいおい損害保険が4社目の中国進出
大手損保会社となります。

大手損保の中国進出は、2001年の中国のWTO(世界貿易機関)
加盟後から始まりましたが、国内の損保市場が少子高齢化により
縮小が見込まれる中で、各社は、中国を有力な成長市場と見て
いるのです。

巨大な中国市場が、証券、保険etcに目覚めています。日本市場が
細っていく中で、目ざとい企業の中国進出は、今後さらに
加速し、大きな潮流となることは間違いありません。