三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ証券が連携を深め、
「投資銀行」業務(株式や債券の発行による
証券市場からの資金調達や企業の買収・
合併(M&A)に関するアドバイスを行なう銀行のこと)
の強化を図っています。

具体的には、三菱東京UFJ銀行から三菱UFJ証券に
人材を送り(延べ200人規模を数年かけて)、買収戦略
の提案や融資などのアドバイスを両者が一体になって
取り組むようです。

メガバンクは、軒並み銀行と証券を連携させた「投資銀行」業務を
重視しています。個々に見ると、みずほフィナンシャルグループは
来年、新光証券とみずほ証券を合併する方針です。また、
三井住友フィナンシャルグループは、大和証券グループと
連携を強めるといった動きが見られます。

過去の15年間は、各グループとも不良債権処理におわれ
金融機能の再生に懸命でした。ようやく暗いトンネルを抜け、
前に進むことができるようになったのです。
この秋、本格的に「金融証券取引法」がスタートし、業務の垣根が
一気に低くなります。ビジネスチャンスも期待されます。
メガバンクの動きを注意深く見守りましょう。