お客様から、死亡保障と医療保障の見直しの相談を
受けました。その中で医療保障のアドバイスには、
柔軟的な考え方が必要であり、お客様にも
幅のある選択肢を提示することが必要だなと
感じました。

死亡保障と違って、医療保障の必要保障額は見積ることが
できないことが最大の特徴です。医療保険でどこまで
カバーするかは、「安心料」を含めて考える必要が
あります。一律に経済合理性で答えが出るものではなく、
判断が難しいところです。

それでは、医療保険の見直しのポイントを纏めます。

(加入している特約の内容確認)
医療保険や特約の見直しでは、まずひとつひとつについて、
自分が認識している保障内容と、実際の保障内容にズレが
ないかを確認することが大切です。ここからスタートです。

(保障内容の重複チェック)
次に、保障内容がダブっている特約があれば、特約を
減らすことを検討しましょう。

例えば、疾病・災害入院特約は、病気やケガで入院した場合に
入院給付金が支払われますが、ガンで入院したときにも
支払われます。疾病・災害入院特約に加えて、
さらに成人病入院特約(ガン入院の保障あり)や、
ガン入院特約を付けているケースはガンに対する保障が
過剰になっている可能性もありますのでチェックしましょう。

(一歩踏み込んで「貯蓄」の効用を考えよう)
医療保険は、「入院1日につき〇〇円」といった入院保障
を前提とするものがほとんどで、「通院のみ」は原則として
対象外です。

そこで、家庭用の「病気けが貯蓄」(お好みの名前を付けて、
家族全員に周知するとよいでしょう。)を設けて、比較的流動性の
高い金融商品に積立てていきます。
これにより、保険でカバーされない通院などの治療に
備えるのです。保険料の支払を節約した分を積立てて
いくことになります。くれぐれも無理をしないでください。

とにかく、自分にあった「医療保障つくり」を意識することは、
家計の経営管理の基本です。是非始めてみませんか。