金融の世界に新しいプレーヤーが参入してきました。
それは携帯電話による「携帯金融サービス」です。

残高照会や振り込みができるモバイルバンキングサービス、
株式や投信の売買が可能なモバイルトレーディング、
端末をかざすだけで買い物の精算ができる携帯クレジットなど、
携帯電話で取扱いが可能な金融サービスがものすごい
勢いで広がっています。

その携帯電話ですが、サービス内容は大きく2つに分けられます。

(1.情報チャネル機能)
個人向けの金融サービスの競争激化や顧客ニーズが多様化する中で、
金融機関にしてみれば顧客との接点をいかに確保するかが鍵です。
その鍵を握るのが携帯電話です。具体的には「モバイルバンキング」や
「モバイルトレーディング」として広がりを見せています。
「持ち運びの便利さ」や「操作の手軽さ」から、特に預金残高の照会や
簡単な振り込みなど、単純な操作で完結する取引に有効であり、
情報チャネルとして存在感を増しています。

(2.決済のための媒体機能)
顧客と金融商品・サービスをつなぐ「媒体」(手段)としても存在感が
増しています。これまでは、クレジッカードやキャッシュカード、
プリペイドカードといった金融サービスの媒体は「カード」でした。
それが、IC チップを携帯電話に組み込むことで、
カードなしに様々な決済サービスが可能となったのです。
利用者にとっても、携帯電話があれば余計なカードを持つ
煩わしさがなくなりました。

このように便利な携帯電話ですが、それだけに落とした時の
ダメージが計り知れません。
くれぐれもなくさないよう気をつけるとともに、
万が一なくした場合に備えて、使用停止のための措置を
確認して連絡先をメモるなど、備えをしておきましょう。