「家庭経営をはじめよう!まずは金利に敏感に」をテーマに、イトーヨーカドー葛西店内のセブン銀行店頭で金融セミナーの講師を務めました。

セミナーのポイントは、

①家庭をとりまく環境が厳しくなってきている中、企業の経営感覚を家庭に取り入れてはどうか。具体的には、バランスシートを作り、資産総額と負債総額のバランスを確認すること(正味資産を把握すること)が大事。

(その結果)
②資産総額<負債の場合
家庭生活は問題なく続けらる。ただ、改善するためのアクションが大切。具体的には、高金利のローンの返済を最優先すること、住宅ローンの繰り上げ返済に努め、将来的な利払い負担を減らすこと。

ここで強調しておきたいことは、資産総額<負債であることを早く認識すること。改善に向けた取組みが早ければ、致命傷に至ることを未然に防げる。とにかく、時間が経つと事態が悪化することを知ってほしい。

③資産総額≧負債の場合
今は健全でも、将来的に悪化する場合もある。長期的な視野で、正味財産の増減(キャッシュフロー)を見極めることが大事。

また、将来の支出に備えて積立を行なうことは極めて有効。複利運用の効果は、長期になるほど効いてくる。毎月1万円を積み立て、投資信託等に年5%で運用すると30年後は835万円になる。積み立て開始は少額でもいいから早く着手することが大事。

④現在の金利上昇局面では、変動金利の金融商品の購入が有利。固定金利だと、あとで悔しい思いをすることとなる。また、資金調達(住宅ローンを組む)の場合は、固定と変動の関係がまったく逆になるので注意。

以上です。

長く低金利が続いていましたが、金利が少しずつ上昇しています。少額でもいいから積立を始め、将来の不安を少しでも取り除きましょう。