株式投信残高が60兆円規模に達し、「貯蓄から投資」の流れが着実に進んでいます。これは、家庭という経済単位が目を覚ましつつある証拠のひとつでしょう。



ただその中身をみると、分配金を毎月に支払う「毎月決算型ファンド」のウエイトがまだ高いようです。



そもそも資産形成は、ライフプランを作成し、その中に描かれた夢の実現に向けて、お金を長期的に働かせることにあります。投資信託を用いた長期・分散投資の効果が、将来設計を実現するために威力を発揮するのです。



銀行窓口では、定期預金が満期になると毎月の高分配をセールストークに、毎月決算型投資信託への乗り換えを勧めることが多いようです。



高齢者に対する勧誘ならいざ知らず、資産形成の初段にある若年層への勧誘としては如何なものでしょうか。



『ライフプランの延長上に資産形成あり』

との意識が必要であり、今後のパーソナルファイナンスの真骨頂もここにあるのではないでしょうか。