12R
優勝戦
◎桐生順平
○峰竜太
×岡崎恭裕
△服部幸男
-新田雄史
-湯川浩司
1-23-234



最高のステージに最高のメンバー

非常に華やかで興味深い優勝戦になりました

一見すればフレッシュなメンバー

にしても世代交代だとか、ただフレッシュなメンバーだというだけで片付けるには勿体ない優勝戦である



最若手の桐生を筆頭に峰、篠崎、新田はまさに新世代

そして銀河系湯川までがやまと軍団となる

その中で大ベテラン服部がデンと真ん中に構える構図も面白い



1枠には埼玉の超新星桐生順平
新鋭世代ダントツの存在として今年を引っ張ってきているが、まさかこのSGでここまでの大仕事をするとは
でも驚きも多少あるが、やって当たり前の感も少なからずある
SG優出は去年の笹川賞に続いて2度目
予選はダントツのトップ通過
機力は抜群。ただ、峰も岡崎も服部も出ているだけに超抜とまではいかないか
問題は機力や腕というよりはやはり気力か
桐生は精神的に脆いタイプではない
大舞台を知らないわけではない
これを獲れない器なわけでも、勿論ない
ただ初めてのSG優勝戦のポールポジションというのはやはりどう考えてもあまりに特別だろう
桐生最大の敵はそこにのみ存在していると思う
ただ、個人的には埼玉にここまでの逸材がいる、それだけで期待せずにはいられない

2枠にSG優勝戦の常連、峰竜太
SGの優勝戦で黄色以外のカポックを着る峰を見るのが初めてな気がするのだが
峰はすごい、本当にすごい
今、艇界で一番すごいと素直に思う
池田もすごい、松井もすごい、瓜生もすごいし、山崎や井口や篠崎もすごいが、峰ほど安定して記念戦線で準優、優勝戦に顔を出しているレーサーはいない
ターンスピードが速いと言われるレーサーも何人か顔は浮かぶが果たして峰より速いだろうが
若いのに確実にエンジンも出す
すごい、本当にすごい
それだけすごい峰がそう易々と桐生に自分より先にSGを獲らせるとは考えづらい
ただ、福岡で2コースから直捲りに行くのはいくら峰でもさすがに自殺行為
スリット同体ならやはり差しにしぼるしかないのが
そうすると桐生を捕まえられるか否かは隣の最年少にかかってくる

最年少は、想い出の笹川賞、そして想い出の福岡SG優勝戦3枠という様々な想いを胸に決戦に挑む岡崎恭裕
岡崎恭裕、やはりどう考えても何か持っている男である
まさかこの福岡のSG優勝戦にあのときと同じ3枠で還ってくるとは
明日は恐らく攻め手になる
岡崎が後輩を潰しにいくというのはあまりにイメージに合わないのだが、
なにせ最年少だし岡崎自身が若手なので
ただ2枠に峰がいることからも岡崎の逆転目はツケマイだと思う
攻めるしかない、スタートから
桐生に岡崎のプレッシャーが伝われば伝わるほど、峰にチャンスが出ることにもなる
岡崎が峰の援護をどれ程考えているかは知らないが、とりあえずはまず自分のトラウマと決別を
最高の想い出も知る笹川賞という舞台で

そして4号艇、恐らくカドを取るのは静岡の総大将、皇帝服部幸男
この優勝戦唯一にして、艇界を代表する大ベテラン
この若手たちを相手に一発きついのをかますのか
まぁ全盛期の服部を思えば今節の伸び節一気配の服部ならカド一撃も、という思いもないわけではないが、ハッキリ言って現実的にはイメージしづらい
ただ峰と並んで連軸には推したい
それくらい今節の服部は出ている

そして5枠に新田雄史
SG優出は岡崎が獲った笹川賞以来2回目かな
あのときは何もできなかった新田が何か爪痕を残せるのか
懸命な整備が実っての優出だけに結果に繋がってくれればとどうしても思ってしまうのだが

大外には快速王子
まぁ本人も言っているが、もう王子はおかしいのかな
今回もこのメンバーなら湯川をベテラン扱いせざるを得ない
湯川が上から2番目、すごい時代が来たものである
肝心の湯川は進入どうするのかというのは多少あるが、まぁ明日はどれだけ味を見せてくれるかという感じになりそう





いよいよ100期から生まれるのか、SGウィナー

新鋭世代がかっさらってしまうのか、ファンの想いの乗った笹川賞

計り知れない重圧と、味わったことのない緊張感に埼玉の超新星が挑む

100期の登録番号4444番、艇界を背負うべきが運命

守るべき約束がある。
貫く想いがある。