前回の日記の続きです。


10月28日杜の家でちっちさんの伝授を行いました。
マヤ暦で地球最後の日?とかいう噂が流れていた翌日。
きっとエネルギーの切り替わりの日なんだと思います。
何かの必然があったようで当初26日の予定がこの日に変更になりました。


伝授は立ち会う人がいる場合は通常はそばで見ているだけなのですが、
ちっちさんの伝授は普通にやっていいのかと大津先生に訊くと
一人ではないほうがよいと指示が出ました。
私がエネルギーを入れて両脇をはさむかたちで珠ちゃんと久美ちゃんが座るとのこと。
しかもその距離と向きまで細かく指定があったのです。

もしかして結界を作るのかな? 何かが起きるのかな?と思いつつ、
なんとなくこの場所でこの方向で座ってみたいなのを
みんなの直感で決めて伝授をスタート。


最初は普通に始まったのですが、肩に黄金の光を流し、
喉のチャクラにエネルギーを入れ始めたとたん
絞り出すような唸り声と共に何者かが登場。
足元からざわざわとして粗い振動が伝わってきます。
今までの伝授の精妙なエネルギーとは異質の粗くてゾワゾワする振動。

「なぜまた私を封じ込めようとする~ 苦しい。
封じ込められた者の苦しみが、悲しみがわかるかぁ~」
まるで野獣のように咆え、大きな何かが渦巻いていました。

それでも私はそれに心動かされることなく、
本来の光だけを想いながらエネルギーを送っていました。
ちっちさんというより、その男性はぐるんぐるんと身体を動かしながら
叫んでいます。

「また私の力を奪うのか~ なぜこの配置を知っておる~。
いったい誰が教えた~。 いったい誰が私を~ 」



と、その時ちっちさんの中から突然、例の古き時代の女性が登場!
「両の手があるでしょう。その手を使いなされ。
かしわ手を打つのです!」と私達に指示。

拍手! そう、拍手は光の波動を放つと、打ち方も昔教わっていたので
三人で激しく光の音をたてて拍手を打ち続けました。

その間に荒れ狂った男性とその女性が会話を続けます。
どうもその男性は本当はよかれと思ってやっていたのに
力がありすぎたために封じられてしまったようでした。

「あなたさまのその力を使うなというのではないのです。」
「なんと、使うなとは今までさんざん言われて来たが、
使っていいとは初めて言われた。」
「そうです。使ってもいいのです。
使い方を、使う方向を変えればよいだけなのです。」
「そんなことが出来るのか?」
「少しずつ慣れてゆけばよいのです。」
「私はいつも力を使って強引にやってきた。
そんなことをやったことがないが、私は上手く出来るだろうか?」
「大丈夫です。これからは喜んでやりたいことが出来る時代なのですよ。」
「そうか、そうなのか。
これから私は生み育てることに私の力を使ってゆこう。」

私達が拍手を打ち続ける光の中で、彼は彼女の説得によって
徐々に静かになり、やがてはちっちさんの中に統合されてゆきました。
あの女性が男性との仲介役となってくれたのでした。


そしてそこから伝授を再開。
三次元のちっちさんの中に統合し、中心を定めて穏やかに伝授は終了しました。


今思えば最初に私がちっちさんをヒーリングした時にも、
実はその男性は少しだけ姿を見せていた気がします。
最初に私のセミナーで喉のヒーリングをしていた時、
明らかに古き時代の女性以外の者が苦しがっていました。
そうか、あれはこの男性だったのですね。
だから混在している感じがしていたのかと思いました。

 
最初野獣のようだったその男性は、最後は光となって
ちっちさんの中に統合されていきました。
統合する必要のないものは光として天上へ消えてゆきました。
珠ちゃんによるとその男性はとても美しいくすごいイケ面だったそうで、
私達はみんなして「見たい~ イケ面~!!!」と大騒ぎ。
まあ、ちっちさん自身なんですけどね。過去生の。

珠ちゃんが言うには彼は石のようなもので封じられていたそうです。
でもその石というのも実は他からの何かではなく
本人(男性)のエネルギーで出来ていて、その波動は精妙でとてもきれいだったというのです。

私が伝授していた黄金のエネルギーは何かを封じるものではなく
逆に魂を解放するものであるのに、
実はそれを封じられると感じること、そしてその封じるエネルギーそのものも
もともと自分が作り出していたということが学びの面白さ・巧妙さであり
深いところなのでしょう。


伝授の後、みんなものすごく眠くなって気絶しそうになっていました。
私はしばらく頭が冴えていたのですが、家に帰ったら猛烈な眠気に襲われ
翌日の仕事の準備があったのに起きていられないほどで
今回の伝授では相当なエネルギーが動いていたのだと実感しました。
こんなにみんなで疲れた伝授は初めてでした。(笑)



過去生は沢山あり、その学び残した課題を今生に持ち越して来ている場合
必要なタイミングで現れてきて、魂の中で統合されてゆく過程をたどることは
ありますが、ちっちさんのように明確に「その人」として語るということは
数少ないことでしょう。

私はその女性も、男性の学びも本質は素晴らしいと思い、
その学びを敬愛しながら、その本質だけを見て光を送っていました。
でも霊能者の人が見たら彼らを何かの霊が憑いていると見え
無理やり排除しようとしたり、戦ってしまったかもしれません。
そうであったとしたら、あの強いエネルギーですからどうなっていたのかと
思います。


陰陽師の漫画の中にこんなシーンがあります。
菅原道真の怨霊の高次元に天女が舞っているのです。
怨霊の高次元は天女であり、怨霊は本当の自分を忘れて
自分のことをちょっと勘違いした状態で学んでいるだけということです。

つまり、たとえその現われがどうであれ、その本質を見て
その本質そのものの輝きだけを見続け、その学びを敬愛することこそ大切で
揺らぐことなくそこを見続けてゆくことが重要なのだと思うのです。

同じ周波数で相手を拒絶し、否定し、戦おうとすることで
相手は反発するのであり、
そうではなく、高い周波数の光を送り続けることで、その人は本質の自分に目覚め
やがては本来の光の存在に還ってゆくのだと思います。

ちっちさんの中にいる過去生の古き時代の女性も、そして男性も
本当は世のために、誰かのためにそのちからを使いたかっただけなのです。
ただそれがその時代の中で受け入れられず、怖れられ、避けられ、化け物扱いされ、
迫害され、人を信じられなくなり、怒り、悲しんで来ただけなのです。
自分を責め、人を憎み、沢山の辛い思いをしてきたことでしょう。
すべては愛から始まっただけなのに・・・・。



私は大津先生からずっと教わってきたこと、
自分がずっと信じてきたことを実際に目の当たりに体験して、
ちっちさんの学びに感動し、それを見せて下さったことに感謝しました。
その魂の深遠さ崇高さ、その美しさに深く胸を打たれました。

私達はみな輝く存在であり、本当の自分を思い出し顕すという
その統合の学びの道の中にいるのです。


ちっちさんこの体験を書くことを許して下さって
本当にありがとうございます。
そしてその学びを私達に見せて下さり、シェアして下さってありがとうございます。
心から感謝します。


追記 珠ちゃんが番外編を書いているのでリンクしておきますね。