導入として。




最近に限ったことではないが、医師の不同意わいせつのような悪質な犯罪に関する報道は「まれに」ではなく「ときどき」目にする




犯罪者はなにも医師に限らずあらゆる職種にまぎれているので、「医者は基本的に犯罪者」みたいな偏見をもち、極論を言う意見はどうかと思う




言うまでもないが、大半の医師は高い使命感、責任感、誇りをもって働いている




自分の判断、行動が、ある人の命をときに左右してしまうという恐ろしい仕事なのだから当然である




しかし、その判断や処置のためとはいえ、他人の肌に触れる機会が多い職種でもあるから、それを悪質に利用して性的な犯罪を犯す言語道断、極悪非道な医師がいるのは本当に、心から、不快である




大半の医師はそのごく一部のクソ野郎のせいで、例えば男性小児科医はロリコンだとか、産婦人科医は変態だとか、残念極まりない極論を許さざるを得ない時代になってしまっている




こんな時代に大半の善良な医師になにができるのだろうか。。。




でき得るあらゆる配慮を患者さんに行い、そしてあとは医師のあり得ない犯罪がこの世から根絶するのを祈るしかないのか。。。




なんとも、やるせない世である




情けないグチもそこそこに、以下本題







発達専門外来で自閉スペクトラム症(ASD)と診断されたCちゃん




療育はこれから進めていくので後日書くが、ストレスフルなASDの日常生活、妻も私も早く対処したかったので、こちらで色んな本を読み漁り、対応を考えた




以下参考









場面緘黙の対応は割と今までしていたやり方で効果的なよう。前回書いたが、ラミネートしたカードを持ち歩き、先生にトイレのとき提示する、などである




あとは、

・視覚情報だと頭に入りやすい

→朝のスケジュール、夜のスケジュールを絵にして時計といっしょに見せるようにした。カレンダーにも絵を描いた


・家に帰ろうとか、なにか提案するときは選択肢を提示する

→長い針が9のところで帰る?それとも10のところで帰る?みたいな提示をするようにした


・呼びかけるときは視界に入ることが大事

→声をかけるときは視界の斜め下から割って入って話しかけるようにした。夕食の選択肢を提示するときは、お絵描きやおもちゃに夢中でも、Cちゃんの目の前に具材をみせて「どっちにする?」と提案するようにした


・食事で座らなければいけない時間はハードル低く

→10分だけ座ってたべたらokにした。以降は好きなことをさせ、親がそこまで行き食事を口に運ぶようにした(これはけっこう大変)




視覚化の例として、朝と帰宅後の予定表を絵と時計にしたスケジュール表の一部を例示する(落書きされたが)









もちろんこの上手な絵は妻作である




カレンダーも絵を書き込んで1週間の予定が分かりやすいようにした




保育参観で朝のお当番を楽しみにしている割に立ち尽くしていたので、これも先生に流れを聞いて絵にして家で練習している







これらは、なかなか効果的だった




Cちゃんは脳内でこれから自分がすべきことを順序立てて考えるのが苦手らしく、これからすべきことを絵を見ながら把握することで、日常動作の切り替えがスムーズになった




Cちゃんは便秘と喘息もあってなにしろ朝も夜もやることが多い。流れがスムーズなのはほんとに助かる




あとは、前提となる基本的な対応として、

①期待し過ぎない

②できたらとにかく心から喜び、ベタ褒め

③ダメなことは冷静に落ち着いた声で指導。それでもダメなことを繰り返すときは、無視。




この辺はめっちゃ大事だと思う




①については例えば、Cちゃんに話しかけても何かに夢中だと基本的に無視されることが多い




そのとき、うっすらと「話しかけたら振り向いて答えてくれるよね」と無意識に期待してしまっていることがある




これでは残念ながら、話しかけるたびにこちらがどんどんストレスが溜まって、いずれ爆発してしまう




だから「話しかけて、返事なりしてくれたらラッキー」くらいに考えを改めるべきかと思った




いわゆる、普通のコミュニケーションを期待しすぎてはこちらがストレスが溜まるのだ




②はまぁ誰でもそうだろうとは思うが、ASDの子ならなおさらかと思う




自己肯定感を高める。これはどんな子育てでも基本中の基本として大事なことだと私は考えている




ASDではコミュニケーションの問題を抱えることが多いが、修正能力はあるので、「あ、こんな対応をしたらママとパパは喜んでくれるんだ」と実感してくれると、行動を修正してくれる




些細なことでも親が心から喜び、褒めてあげると、本人もすごく喜び、それが次の行動に繋がる




食事で10分座ったら、その後ソファの方に向かおうとも褒めるしトイレでおしっこできたら褒めてご褒美シールを貼るし上手にお絵かきできたら褒めるし、良いことはとにかく褒めまくる




「これ見てー!」って言ってきたときは大チャンス




親の注目を求めているときに、それに対してすごく褒めてあげると、子どもは心から喜ぶ。いつもの5倍くらい自己肯定ポイントがつくと思って対応してる




③もその延長だが、ASDの子はいわゆる問題行動も多い




うちの子はうまくいかないことがあると癇癪を起こし過剰にギャーとなったり、親が思うような対応をしてくれないと、不満そうにでかい声でしてほしいことを延々と連呼する(我が家では、ボット化した、と呼んでいる)




そんなときは、もちろんイライラするし、うるせー!!と言いたくなるけど、それを一呼吸おいて、「Cちゃん?これはこうすると上手くいくよ、落ち着いてね。」「Cちゃん?○○してほしいんだね?1回言ったら分かるから、何回も言わないでね?」と言い聞かせる




なにしろ修正能力はあるので、これでうまくいって学習したときはラッキーだ




でもこれも期待しすぎてはいけない




それでもギャーギャー言ったり、ボット化から抜け出せないときはある




そのときはその場を離れるなり、とにかく落ち着くまで無視




時間が解決してくれることもあるのだ




これらの対応をするときの親の心持ちも大切だ

親だって仏じゃない。モチベーションがないと神対応なんて続けれない




私の個人的な気持ちとしては、「学校の先生や、他人とのやり取りではなかなか良いことすら褒めてくれないし、問題行動は過剰に叱られることもあり、Cちゃんが理不尽さを感じることもあるだろう。それは余りにも可哀想。だからこそCちゃんのことを一番理解している自分はせめて家ではCちゃんにとってベストな対応をとろう」というモチベーションで対応している




人それぞれ、何かしらのモチベーションで対応を維持できたらいいと思う




親の言っていることや対応が、その時々によって違い統一感がないのは、子どもが一番困惑することなのだ




Cちゃんにしていることとしてはまだ一部しか書けていないが、だいたいの流れは【娘とASD】シリーズで書けたので、これでchapter 1を終了しようと思う




今後Cちゃんに関しては勉強したり療育や診察で学んだことを書いていく




次回からはシリーズものとしては【妻とうつ病】と題して書くが、たちまち新生児科医のことも書きたくなったのでそのへんも書こうと思う




ではまた次回、お会いしましょう