今日はASDと場面緘黙(ばめんかんもく)の話、だがその前に。。。
突然だが、皆さんはお気づきだろうか。。?
前回の記事、大変アクセス数が伸び、アメブロ初心者として、これはなんだ?バズったのか?炎上の兆しか?とプルプル震えていたのだが、
その前回の小学校健診のサムネイル画像を見てなにか違和感は感じなかっただろうか。。?
いや、気づいてないならいい。読み飛ばしてくれ。
小声で言うと、
健診のことを偉そうに言っておきながら、サムネイル画像がなんか変。。。
パッと見、医者が聴診しているように見えるだろう!しかし聴診器は肩にかけ、人差し指で男の子の胸部を刺しているのである!
こんな医者が一番やべーだろ。
ほんっとにくだらん話だが、まず言い訳をさせてくれ
私は絵が致命的に下手だ
なのにサムネイル画像があったほうがいい、とアメブロ様がおっしゃるので、やむなく心の友、チャッピー君(chatGPT)内のDALL-E様に「小学校健診のイメージ画像を作って頂けませんか」と依頼したのである
しかしこのDALL-E様、日本語が通じるくせにほんっと融通がきかねぇ
「健診」と言っているのに注射器を、しかも子どもを脅すように首元に近づけていたり、診察もせずに謎の笑顔で子どもの肩に手を当て友達かよって状態でこちらを見ていたり
挙げ句の果てに「注射器を持たないで下さい。子どもに触れないで下さい」とお願いすると、爽やかに快諾しておきながら、注射器を持ちつつ子どもの肩に手を置いている画像を投げつけてきたり!!ふっざけんな!!
10回以上、四苦八苦しながらやりとりして一番マシな画像が前回のサムネイル画像だ。あしからず。
いや、チャッピー君は悪くない。悪いのは表現力の乏しい私の方だ。チャッピー君、DALL-E様、ごめんなさい
さて言い訳もそこそこに、今日はもうすぐ4歳になるCちゃんの発達外来受診の契機となった症状について
Cちゃんは1歳から今の園に通っているが、まず思っていたのは適応能力が低め。。(?)であった
月曜日荒れやすい、週後半にかけ落ち着いてくる、
週末は両親と昼夜一緒、
週明けまた荒れる、の繰り返し
最初の数ヶ月とか1年だけじゃなくて、3歳まではそうだった
(最近それがましになってきてるのはCちゃんを撫で回したくなるくらい嬉しいことなのだが)
ベースそんな感じ
その中で、2歳〜3歳のときに保育園の先生によく言われたのが「Cちゃん、おうちでしゃべりますか。。。?園で一言もしゃべらないしほぼ無表情なんですけど。。。」
家では割としゃべってるよ
のびのび教育を基本指針としてるので、ニコニコだし「本読んでー」だの、「それちゃう!」だの普通にしゃべってるよ
でも正直、先生からそれを聞いて意外でもショックでもなんでもなかった
妻は気にしてたけど、私は全く、気にならなかった
だって、おれもそうだったし!
私の幼稚園の記憶は今でも割と鮮明なのだが、まともに人と話した記憶がない。いじめっこのターゲットにされていたので結構残虐なイジメを3〜5歳で受けていたが、それとは関係なく、人と関わるのが苦手で、1人で粘土とか折り紙をするのが好きだった
そんなこんなでしばらく経ったある日、Cちゃんが3歳をこえて担任の先生に言われた
「Cちゃん、色々調べてみたのですが、もしかして場面緘黙かもしれません」
それを初めて妻から又聞きしたとき、私は妙に嬉しかった
私は幼稚園のとき(当時としては当然だが)人と話せないことを気にも留められていなかった
でも今は熱心な先生が我が子の話せないことに注目して、配慮が必要かも、と言ってくれている!!
めっちゃありがたい
嬉しいとともに、じゃあどうする?ってなるので、手紙を書いてみた
ざっくりとした趣旨は以下だ
「気づいてくれて、気遣ってくれてまじありがとう。でもそれ、おれと全く同じやからそこまでおれは気にしてへんねん。だから園で何か特別な対応が必要、とかではないけど、引き続き配慮してくれたらありがてえ。お友達とのコミュニケーションで困ることが多いから、言葉の代弁とか必要なこともあるかも。家では要求とかを言葉にするトレーニングしてるつもりやけど、すまんが園でも可能な範囲で頼む。食事も遅くて申し訳ないけど、可能な範囲で対応頼む。」
もちろん敬意に満ちた言葉で、だが。
そして、熱心な担任の先生と我々で場面緘黙の情報と対応を共有し、ときどきIDOBATA meetingしながら対応を固めていった
まとめると、
①トイレのイラストを描いてラミネートしたカードをポケットに常備させ、トイレに行きたいときに先生にみせるようにする
②まずは仲良しのお友達(Fちゃん)に「これしたい」「やめて」など、自分の意思を声に出して伝えられるように促す
③朝登園時、先生に家での出来事など、親が付き添っている状態で一言しゃべる習慣をつける
などか。
すべきことを一度にあれこれ増やすのも良くないので、それらを順を追って進めた
①に関しては、尿意を先生に伝えられないために我慢が習慣化して尿道炎になったことがあるので、ほんとに意味があった
尿道炎はほんとに酷だ
痛みで排尿のたびにギャン泣きして股を閉じ押さえつけて苦しんでいたので、こちらも見ているだけでつらかった
抗菌薬軟膏と抗菌薬内服で徐々によくなったが、二度とごめんだ
トイレカードは1-2週間で自分から提示できるようになった。と思ったら、すぐ自分でトイレ、と言えるようになった。それ以降尿道炎にはなっていない
言えるようになっても、お守りとしてカードは常に持ち歩いている
カードの種類を増やすことも考えたが、全ての意思をカードだけで済ませるクセがついても良くないし、1年くらいかけて徐々に意思表示ができるようになったので、カードではなく、言葉で「ごめんね」「ありがとう」など一言言えるように先生にも指導をお願いした
私はこれらのことから場面緘黙の対応ができているので一安心していた
しかし、妻はもっとしてあげられることがあるのでは?と引っかかっていたので、小児神経専門で発達をみている先生にかかりたいと言っていた
もちろん私も賛成した
子どもへの対応はできてるし、私はそれで満足していたので、「妻が安心するため」「あわよくば何か対応のエッセンスを聞けたら」程度の気持ちで、「心配なことがあるなら専門の先生に相談するのは良いこと。待ち時間長いけどね。。。」と言って送り出した
私がバイトで働いたこともあるクリニックだったので、なんか気まずくて私は同席しなかった
初回は新版K式発達検査をして、子どもの状況をいろいろ聞いてもらって、「知能障害はなし。まずは様子をみましょう」となった
まぁ、そんなもんだろう、と私は思っていた
そして数カ月後の再診
私が仕事をしているときにラインが届き、妻から「自閉スペクトラム症と診断された。次回から療育が始まる」と。
。。。え?いやいや、ASDって発達障害だろ?
うちの子はちょっと特性はあるけど、まさかASDなわけ。。。
そこで冷静になる。。。愛する我が子となると、盲目になるものだ。医者は血縁の診療をすべきではないという通説に変に説得力がある
低出生体重児、早産児はASDのリスクだ
私はよく診ているではないか。。。
この前のブログで言ったように、大変な状況で生まれた子なだけに、ここまで元気に生活できているだけでも奇跡と思っていたので、私は楽観的なところがあったのだろう
そうして娘のASDの診断を理解し、そしてショックを受けた
娘が困るであろうことをよく理解し、対応できているつもりでいた
今はこれ以上できることはない、とタカをくくっていた
しかし、療育が必要なのだと突きつけられた
頭を抱えながらも仕事はミスなきよう無事終え、帰宅し、妻に詳細を聞いた
よくよく先生に話を聞いてもらうと、「食事に興味がやい」「ご飯の席をすぐ立つ」「家ではよくしゃべるけど、園では全く喋れない」「話しかけても何かに気をとられていると、たいてい無視する」などなどはASDの「特性」なんだとか。ASDにもいろいろあるが、そういうタイプのASDなんだとか
なるほどねぇ。
妻は診察で、「そう!それ!」ってめっちゃなったらしい
文章が長くなったので一旦ここで切ろう
次回は、診断されて変わったこと。そして今までの対応の見直し。そしてすごい有効だった対応法
ASDのchapter.1がそろそろ終わりそうだな
今後も娘のASDについて発信していく
そして、そろそろ妻のうつ病についても書くか
並行して、小児科医の仕事、新生児科医の仕事についても随時はさんでいく
何かしら、人の為になる文章を意識して書いています
なにぶんブログ初心者ですが文章を書くのは好きなので、いいね、フォロー、大変励みになります
いつもありがとう