自閉スペクトラム症(ASD)とは?
ASDの定義はややこしいので一般的な話をするうえでは理解する必要はないと思う
大事なのは、ASDはほんとに広い診断名だということ。いろいろなタイプのASDがあって、重症度もいろいろ
どのようなASDであれ、発達障害であることに変わりはないので、それを告知される両親は普通ショックを感じるものだ
私もそうだった
妻から仕事中にラインがあって「Cちゃん(我が子の仮名)がASDと診断された」といわれ、頭を抱えてしまったものだ
しかし妻は違った
診察室で「あーそうですかー!」と変に受け入れが良かったのである
妻は不安症なので、常にいろいろなことを心配し、そして最悪なことを想定し、更に尊敬できることに、こうだったらどうしよう、という想定ができるのだ
妻は我が子の妊娠中、切迫早産の時点で無事産めないかもしれない、早産だったとして、とんでもない合併症、後遺症があるかもしれない、と色々心配していた
発達障害もその一つだったのだ
そして発達障害だったらどうするか?まぁ、なんてことはない。どのようなラベルが貼られようとも、我が子が笑って楽しく幸せになる暮らせるようにただただサポートをする
できることをできるだけする、それに尽きるというのとだった
妻の考えを悟り、私もショックな気持ちは1日で消えてなくなった。ショックを受けていることに情けなくさえ思ったのだ
ついでに言えば、ASDと診断されたことで一つとても、とっても大きな変化があった
それは我が家に響く怒号が圧倒的に減ったことだ
子どもの言うこだわりやわがまま、むちゃな要求、ときにはむしろ無視されることも、これもすべてASDという特性によるものだと分かったからだ
ならばそれは叱りつけて教育しようとも修正できるものではないのだ
これまでのように大人の思い通りにいかないときに怒号で従えさせようとすることはほぼなくなった。まずはCちゃんの言い分を聞いて、理解することから始まったのだ
しかし、我が子のためにできることをできるだけする、これがなかなか難しい
まずなにを?
何をすべきかを考えるときに、まず我が子(と両親)が何に困っているのかを考える必要がある
うちの子と我々がASDとして特に困っていることは以下だ
・場面緘黙(家ではめっちゃ饒舌なのに、保育園では全く声をだして話せない。発表会も棒立ち)
・場面緘黙の影響で友達の輪が増えない(一人だけすごく気にかけてくれる友達ができたのは奇跡。ほんとにありがたい)
・食事が異様に、ほんとに遅い。量も少ない。(昼も夜も全量食べさせようとすると2時間かかるフルコース)
メインはそんなものか。あとは細かいものとして
・親が声をかけても無視する(何かに気を取られていると声が届かない)
・ママに依存(ママが離れようとすると過剰に泣きさけぶことが未だにある)
・全般的なものとして、自分ルールを頑なに守る(しないと決めたらとことんしない)
他にも色々あるだろうがひとまずはこんなもん
ASDと関係あるのか?と思うものも最初はあったが、調べると全てASDに当てはまる特徴だった
それに対して我が家でどのように対応しているか?
長い文章になったので、次回それを説明する