「また不安になってしまった。どうして私はこんなに心配性なんだろう」
40代、50代という時期は、人生の折り返しを意識し始める頃です。
子育てが一段落したり、仕事の役割が変わったり、親の老いを感じはじめたり。
さまざまな変化の中で、ふとした瞬間に押し寄せてくる不安——。
「この先どうなるんだろう」「これでよかったのかな」「私、このままでいいの?」
そういった不安の波に、ひとり静かに呑み込まれてしまうことはありませんか?
私はセッションの中でそんなお声をたくさん聴いてきました。
ひとりで不安を抱えているってとっても辛いですよね。
でも不安は「敵」ではなく、
ある大切なことを知らせてくれる「メッセンジャー」だと
考えてみたらどうでしょう?
不安が生まれる本当の理由
スピリチュアルな観点から見ると
不安とは「本来の自分からずれているときに起きるサイン」です。
少し立ち止まって、考えてみましょう。
不安を感じるとき、あなたはどういう状況にありますか?
誰かの顔色をうかがって、本音を押し殺しているとき。
「本当はやりたくないけど、断れなくて」と引き受けているとき。
「こんなこと思ってはいけない」と自分の気持ちを否定しているとき。
そういうとき、魂は静かに訴えています。
「今、あなたは本来の自分の道からずれていますよ」と。
不安はそのずれを教えてくれるシグナルです。
だから、不安を感じることは「弱い自分のせい」でも
「メンタルが不健全な証拠」でもありません。
あなたの内なるセンサーが、しっかりと機能している証なのです。
また特定の時ではなく、「いつも不安」という方は
幼少期に不安定な環境、
いつも不安を感じてしまう環境にいた可能性が高いです。
虐待やDVが代表的ですが、そうでなくても
親の仕事が忙しくて全然構ってもらえなかったとか、
(→私は要らない子なのではないか→捨てられちゃうんじゃないか→不安)
親が不安の強い人だったとか、コントロール欲求の強い人だったとか。
いずれにせよ、その「あなたの不安」は
もともとあなたのものではなく、
あなたの周りの大人のものだったはずなので、
「本当のあなたから、ずれている」ということが出来ると思います。

魂は、もともと何も不安ではない
ここで、少し視点を変えてみましょう。
あなたという存在の奥深くには、魂があります。
魂は、この地球に生まれてくる前から存在し、
何度もさまざまな経験を通じて成長してきた壮大な存在です。
そしてその魂は——本来、何も不安ではありません。
魂はすでに「すべてはうまくいく」ということを、
深いところで知っています。
高次の存在のお導きのもとで、
あなたの人生は完璧な道のりをたどっている。
魂レベルではそれを知っているのです。
信じられないかもしれないけれど、
私たちは何も持たず、完全に無防備な状態で、
この地球にやってきました。
何の装備も防備も持たずに裸で生まれ、
生まれてから自分で歩けるようになるまで1年もかかるのは
地球上で人間だけです。
他の生き物は生れ落ちたら次の瞬間には自力で立ちますよね。
そうじゃないと生きていけないからです。
これは私たちの魂が生れ落ちた時には何の不安も持っておらず、
自分と世界を信頼していたという
ひとつの証ではないかと私は思っています。
では、不安はどこから来るのでしょう?
それは、魂の声ではなく、「小さな自分(エゴ)」が発しているものです。
過去の傷、恐れ、「あのときうまくいかなかったから今度もきっと……」
という思い込み。エゴはいのちを守ろうとして、そういった声を上げます。
不安を感じたとき、
「これは魂の声ではなく、エゴが心配しているんだな」と気づくだけで、
少しだけ距離を置くことができます。その一歩がとても大切です。
すべてはあなたのために起こっている
「でも、現実に辛いことが起きているんです。
それもすべて意味があると言われても……」
そう感じる方もいらっしゃると思います。私もかつてはそう思っていました。
子どもの頃から人間が嫌いで、周りになじめなかったこと。
音大に行きたかった夢を諦めたこと。
社会に出てからも理不尽な思いをたくさんしましたし、
セクハラとかパワハラとか一通りは体験しました。
でも今、振り返ってみると——あのすべての経験があったからこそ、
私はスピリチュアルな道と出会い、自分の本来の才能に気づけました。
臨床心理としての15年が、今のスピリチュアルカウンセリングに深みを与えています。
ピアノへの愛が、音と波動への感受性を育ててくれました。
当時の痛みは「意味のない罰」ではなく、
「本来の自分へ戻るための準備」だったのです。
あなたが今感じている不安も、苦しさも、すべてあなたのために起こっています。
それは「あなたが本来の自分の花を咲かせるための土台を作る時間」かもしれません。
高次の存在は、あなたに試練を与えるのではなく、
あなたが輝ける道へ、愛をもって導いてくれています。
今はそう思えなくても、あなたがいつかの未来で
「そういうことだったんだなー」と気づいて笑っているといいな
と思います。
不安は「悪者」ではない——上手に使う3つのステップ
ひとつ、大切なことをお伝えしておきたいのです。
「不安は魂からのずれのサイン」「エゴの声」とお伝えしましたが、
だからといって、不安を排除しようとしたり、
感じてはいけないと戦ったりする必要はありません。
不安は、もともと生きものが「いのちを守るために発達させた感情」です。
本当の崖っぷちで不安を感じなかったら、そのまま海に落ちちゃいますし、
火の前で不安を感じなかったら、そのまま火の中に飛び込んで大変なことになります。
危険を察知して回避する、リスクを前もって考えて備える
——そのための必要な機能として、私たちは不安を持っています。
不安があるから、私たちは安全に生きていられる側面もあるのです。
問題は、不安が「今ここにある現実の脅威」ではなく、
「まだ起きていないことへの恐れ」として暴走してしまうとき。
そのとき、不安は私たちを消耗させ、本来の自分から引き離していきます。
では、不安と上手に付き合い、それをサインとして活かすにはどうすればいいか。
私が日々のカウンセリングや自分自身の実践の中で大切にしていることを、3つお伝えします。
まず最初に「不安に気づいて、名前をつける」ことです。
「あ、今私は不安を感じているな」とただ観察する。
戦わず、否定せず、ただ「不安さん、来たね」と迎える感覚です。
感情は、戦えば戦うほど強くなります。
でも、ただ気づいて名前を呼ぶと、不思議と少し落ち着いてきます。
次に「不安が何を伝えようとしているか、静かに聞いてみる」ことです。
「この不安は、私のどんなずれを教えてくれているんだろう?」
と問いかけてみてください。
例えば「この仕事を続けることへの不安」を感じているなら、
もしかしたら「本当はもう違う方向へ進みたい」という魂のサインかもしれない。
不安を敵とせず、メッセンジャーとして話を聞く姿勢を持ってみてください。
そして「魂の声と繋がる時間を持つ」ことです。
静かな場所でゆっくり深呼吸をして、
お腹のあたりに手を当てて、「本当の私はどう感じている?」と問いかける
——ほんの5分でもいいのです。
アロマの香りを使う、音楽を聴く、自然の中に出る……
あなたが「ここちよい」と感じる方法で、
自分の内側に意識を向ける時間を作ってみてください。
不安を感じるあなたへ
不安を感じるのは、センサーが壊れているのではありません。
むしろ、あなたの魂が「もっと本来の自分らしく生きてほしい」と、
丁寧にノックし続けているサインです。
40代、50代というこの時期は、
外側の役割や他者の期待から少しずつ自由になり、
本当の自分の声を聞き始められる、とても豊かな季節です。
不安の波が来たとき、「また不安だ、どうしよう」と怖がるのではなく、
「何かを伝えてくれているんだな」と少しだけ好奇心の目で見てみる。
その小さな変化が、本来の自分に戻っていく大きな一歩になります。
あなたはすでに、正しい道の上にいます。
高次の存在があなたを愛し、導いてくれています。
不安を羅針盤として、どうか自分らしい花を咲かせていってください。♪
この記事が、自分自身と向き合う旅の中にいるどなたかの、小さな光になれたなら嬉しいです。
富士山とレムリアと縄文についてお話させて頂きました。
★ゆほびか様に「頼れるヒーリングサロン」として掲載頂きました。
(2022年1月号)










