山上の稜線沿いか??
と思うぐらいの強い風で
まともに歩けない日がありました。


その日、冬山に登ったパーティが
ホワイトアウトで下山できなくなりました。

翌日も悪天候は続き
他の人の歩いた跡も全て消えて
降りられない。

1日遅れの下山は冬山では
よくあることだそうですが
二日を超えると状況が難しい。
バッテリーや食料、燃料がなくなる。


連絡もついているし
本人達は山小屋待機だから
遭難としては扱わないけども
状況が悪いので遭対部が動き出しました。


スマホのバッテリーを消耗しないため
LINEグループも使わないこと
個人への心配の連絡はしないこと
など通達があり閉鎖されました。


一才の無駄はせずに待機。
遭対部の指示対応を待ち
依頼があれば動けるようにする。


その瞬間、グループのみんなが
緊張感をもって素早く一斉に
待機に入った感覚がありました。


誰一人慌てず
やるべきことは担当を振って
それ以外の者は
一切の邪魔やおせっかいはしない。


粛々と遭対部が動き
迎えに行く人も派遣し
無事下山報告がありました。


閉鎖は解除され、
翌日には経緯を明快に説明した
文書が出されました。



さすがだなぁと思いました。


本当に遭難しかけているとき
本当に危ないときは

焦ったりパニックになって
無駄な行動をすると
本当に命がなくなることを
知っている人達。


こういう時は現状を見極め
決して楽観も悲観もしない。

やるべきことは粛々と行い
やるべきでないことはしない。

それには何がすべきことかを
分からねばならない。


生き延びたければ
食料もバッテリーもないからと
やみくもに降りたら本当に命がない。


人生を生きていく方法を
教えてもらったように思います。


山に登る人はできることが多い。
たくさん経験して対応していく力がある。
たくさんの可能性を考察して計画する。


自分にはまだ
知識もブレない力も足りない。


この人達は何かあっても
かなり生き延びると思います。


無駄なことは一切しないで
やるべき事に集中




これもこの間
日向さんが言ったなーと思い返す。

なぜ色々やっちゃダメといわれたのか。

それが単にマンガみない、動画みない
だったとしても

実はこれらそのものが
今後の命に関わる注意だったんだな。


残り少ないバッテリーは
絶対に無駄に使わないこと。

全集中で生きる道に集中。

もし、生きたいのであれば。

なんだな。