事前に3000メートル級に登っておくなど
できそうな練習は半年でしてきましたが
富士山は標高が高いので
他にはない大変さがあります。


同じパーティの人の体験で
高山病体質だけど迷惑かけたくないから
事前に訓練をかなりした事があるそうです。

何度も五号目まできて歩くなどをしたけど
その時は多少良くても
次のシーズンには元に戻っていたそうです。
体質的なものは難しいという事ですね。




一泊二日で登る人も多いのですが
今回は麓で前泊し
早朝からの日帰りでの登山で

朝四時には起きて五号目まで行き
山頂まで行って大きく迂回して下山だと
大体10時間ぐらいかかります。


富士宮口から山頂へ
山頂から御殿場ルートを下り
宝永山を経て富士宮口へという
プリンスルートです。


自分としては
3000メートルでも苦しいのに
どうして4000メートル近くの山に
5時間近く登り続けられるのか
不安でもあったし

間違いなく自分だけが
足を引っ張ってしまうから
かなり悩みましたが


なんと、登山会では
富士山の難易度は星1つ

つまり初心者でも登れる
特別な技術のいらない山なのですね、、、
であれば、ただひたすら
足を前に出すだけ。


恥ずかしいなんて
言ってる場ではないようで

そんなこといってたら
いつまで経っても登れる山なんてない
というご意見もあり

迷惑かけてもいいんだからと
言ってくれる人がいるうちに
やってみようと思いました。



迷惑かけてしまうから、、、も
時と場合によっては言い訳なんですね。

いつか私も迷惑かけてもいいんだから
チャレンジしようと言えるように
なろうと思いました。

技術的にも体力的にも
育っていかねば。



前回の3000メートルに比べたら
かなり苦しさは減っていました。

日本の中ではここしかない高度の中
歩き続けるのも大変だけど
休憩が案外大変でした。

休憩中は息が荒くない分、
普段通りに息が吸えないので
パニックになりそうになったりします。


ベテランに先を歩いてもらい
その後をついて
足捌きを見て練習しながら
一歩ごとに自己浄化する
気持ちで歩きました。


とにかく少しでも早く
ついていかねばならないので
景色を見る余裕などなく
写真を撮る余裕もない🤣


ここまで頑張った事はないと
自分を褒めてもいいと
心底思えるぐらい頑張りました。


途中、荷物を分けて持ってもらったり
歩き方を見てもらったり
たくさんのサポートをもらえました。

登山のパーティでは
当たり前なのかもしれないけど
こういう体験が本当に少なかったのだと
改めて思いました。


学生時代に運動系の部活などで
一つの目的に対して
頑張ってきた人たちは
若い頃に体験した事だと思いますが


自分に欠けていたものを
皆が持っていて
こういうふうにやるんだと
見せてもらえるのは
本当に勉強になります。


どうしたらいいか
わからない部分が
埋まっていく気がします。


早く歩ける人達は相当の忍耐で
接してくれたと思います。


思えば、私の親は
これができなくて我慢できず

なんで分からないんだと
理解できない子供を
叩いたりしていたのだと思います。

何が分からないのかも分からないのに
なんで分からないんだと叩かれ怒鳴られて
ただ無言で泣くしかなかった。


私はこれが許せないと
ずっと握りしめていたのだと思います。


なんでこんな事も出来ないんだ!!
と怒鳴られてきた理不尽を
全部仕返ししてやりたい。

お前たちのできない、
わからないなんて一切認めない。

って思っていたんですね。


これが明確にわかったのは
とても良かったと思います。


④に続く