海外道中膝栗毛

海外道中膝栗毛

海外生活20年, 外国人と結婚した著者が,仕事,家庭,趣味, 教養,財産, 健康の6つの軸から,楽しい 海外での生活と学びを紹介していきます。

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うちにトカゲがいる。肌色なので最初はヤモリだと思い込んでおったのだが、よくよく観ると指に吸盤がついておらぬ。別に好き好んで養っておるわけではない。今年の6月に娘が高校を卒業し9月から大学生となったのだが、この娘のボーイフレンドが飼っていたトカゲなのである。このボーイフレンド、イタリア人と中国人のハーフなのだが、ロンドンの大学に入学が決まりこれを機会にお父さんとお母さんもイタリアに移住することになった。トカゲをロンドンまで連れてゆくわけにもゆかず、娘が両親である私と妻の許可を得ようともせず気前よく独断で引き取ったのである。しかし娘も大学生となり上海近郊で寮生活を送ることになった。寮にトカゲを連れてゆくわけにはゆかぬ、などとしれっとした顔をしていいよる。つまり、私と妻でこのトカゲのお世話をすることになったのである。さてこのトカゲ、どう見ても中国産には見えぬ。しっぽが異様にふとい。顔も恐竜みたいだ。かわいそうに悪辣な中国人ペット業者に拐われてきたのであろう。そう思うと、なんとか幸せにしてやりたいと思うようになった。生まれて初めて知ったのだが、トカゲとは動かぬものは食物として認識できぬらしい。娘のボーイフレンドによるとコオロギが好物だという。上海には「花鳥市場」という謎の市場がある。この花鳥市場、その名の通り花と鳥をメインに売っているのだが、それにとどまらず金魚や熱帯魚、犬や猫、ウサギやマウス、さらには亀、カエル、ヘビ、トカゲ、果てはタランチュラまで売られている生物部(そんなクラブは今時ないかも知れぬが)の連中が見たら泣いて喜びそうな生きもののワンダーランドなのである。しかも、中国産と思しき生物はほとんどおらぬ。ほぼ海外から拉致されてきたっぽいのばかりである。未来都市上海とは思えぬこの市場にコオロギが売られているというので、2週間に1度コオロギ買い付けにこの市場に通うことになってしまったのである。番犬ならぬ番亀のつもりか、見るもおぞましい顔をした巨大なワニガメがゆったりと泳ぐ水槽を入り口正面に置いた行きつけので店に行き、「肥えたコオロギ30匹ほど見繕ってくれんか」などと怪しさ満点のおばさんに拙い中国語でリクエストするとニヤリと笑って木箱を開けるとそこにはコオロギが所狭しとザワザワしておる。木箱の中には卵を入れる容器のようなものが入っており、それにたかっているコオロギをざあっと黒いビニール袋に入れギュウッと口を締める。「死なぬのか?」と尋ねると「たぶん」との返事が返ってくる。もちろん30匹などと言っても数えるわけではない。まあ数えるのは無理だろう。ちなみに値段は30匹で3元(46円)である。安いものだ。しかしこの花鳥市場、辺鄙な場所にありタクシーでないと行きづらい。タクシー代金往復で50元(777円)である。このタクシー代金は時間娘のボーイフレンドに請求してやろうと思っておる。やっとの思いで家に帰りコオロギをコオロギ・ケースに入れる。このコオロギ・ケース、花鳥市場でゲットしたのだがなかなかのアイデア商品である。水槽の横に黒い空洞の四角いバーを押し込む窓がついており、それを入れておくとそのバーの中にコオロギくんたちが入り込む。トカゲの食事時間にはそのバーをそおっと取り出しトカゲの水槽の上で左右に振るとコオロギがばらばらとトカゲの待つ水槽の中に落ちてゆくというあんばいである。さてこのトカゲ、ふだんはのそのそとしか動かぬくせに、コオロギを食する時だけものすごいスピードで動く。ジュラシックパークという映画に出てきた恐竜そっくりの動きである。コオロギに狙いを定めるとふといしっぽのは先っちょを一瞬ガラガラヘビのように振るわせる。そして飛びつくのである。真面目に世話をしていたら、どんどん大きくなってきた。四肢がたくましい。妻はこわくなってきたらしく、餌は一週間に一度でいいのではないかなどと言い出した。それはダメだ、二日に一度は食べさせてあげないと!と一括したら格好いいのだが、私は妻がこわいのでそれは口に出せぬ。不安そうな瞳で私を見上げるトカゲに(心配するな、俺がこっそり食わせてやるから)とテレパシーを送ってやるのだった。

出張で上海虹橋駅から新幹線に乗り丹陽というところに行ってきた。

中国の新幹線は飛行機並みにセキュリティチェックが厳しい。

まず、駅に入るのにパスポート(中国人の場合は身分証)をチェックされる。

続いてX線による荷物検査及びボディチェックに移る。

ホームには、新幹線発車時刻直前まで入ることが出来ず、ホームに入るのにさらに機械によるパスポート(身分証)チェックがあるという念の入れようだ。

ちなみに今回は特等席に乗ったのだが、個室のようにドアで仕切られている。そこに突然、屈強な特殊部隊のような格好をした男性が入って来て何事かと緊張したら、「お水をどうぞ」とウォーターボトルを手渡された。

おそらく、客室乗務員と警備員を兼任しておられるのであろう。

車内の電光掲示板は時速300キロオーバーを表示している。

恐怖心を感じないのは、徹底したセキュリティチェックのおかげかも知れぬ。

今や、いろいろな意味で中国の新幹線は日本の新幹線よりはるかに安心して乗っていられるのではなかろうか?

物騒な事件の多い昨今の日本。

このセキュリティは是非とも真似てほしいと思うのだが、世の人はどう思われるだろうか?



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上海では、ワールドカップが大人気だ。

サッカー好きの中国人社員がマクドナルドでハンバーガーを買ってきてくれた。

パッケージがいつもと違う。

中身はというと..

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はっきり言って、サッカーボールじゃない。
亀にしか見えぬ。

亀バーガーと思って食べることにした。

いつもと違う味のような気がして、美味であった。