Masato Suzuki Harpsichord Recital Ⅱ

2023/02/05 @Barocksaal, Aoyama Music Memorial Hall

 

PROGRAM

J. S. Bach: 6 Partitas, BWV 846~869

 

 

一昨年11月の平均律 第1巻以来となる、

鈴木優人チェンバロリサイタル@青山

音楽記念館 バロックザール第2弾でした。

今回のプログラムは、パルティータ全6曲。

バッハの鍵盤音楽の中でもかなり好きな

作品です。2015年に、フランチェスコ・

トリスターノのリサイタルで、1, 2, 6番を

聴いたことがありましたが、全曲演奏は

これが初めて。それと、チェンバロで聴く

のも、今回初ということになります。

 

演奏曲順は入れ替え無しの番号通り。

第1番 BWV 825でスタート。ピアノ版が

耳に馴染んでいましたが、プレリュード

が優美に流れ出cすと、これが本来の

響きなのだろうと思えてきます。

自分が一番好きな第2番 BWV 826では、

途中、ここはピアノの方が良いなーと

感じる部分もありつつ、チェンバロが

繰り広げる "6つの世界による、千変

万化の踊りの情景" へと次第に引き

込まれていきました。今まで、ほとんど

聴かなかった第4番、5番が、意外にも

楽しめたり、パルティータという曲が持つ

多彩な表情と奥深さを感じました。

鈴木優人氏の繊細な表現力と凄まじい

集中力も素晴らしかったです。

 

途中休憩を含み、トータル3時間。前回の

平均律も結構大変でしたが、今回も負けず

劣らずの長丁場。でも、抜粋ではなく、

全曲を聴かせてくれるこのシリーズは

本当にありがたい。

 

 

アンコール選曲の理由は、今後の演奏会の

予告編、かつ、パルティータ6曲の中にない

調性、という、これまたよく考えられたもの。

心憎いセンスを感じます。

 

今後の予定も出ていました。ニコニコ

2023/07/05

佐藤俊介 & 鈴木優人 デュオリサイタル

チェンバロとヴァイオリンのための6つのソナタ

2024/01/13

鈴木優人 チェンバロリサイタルⅢ

平均律クラヴィーア曲集 第2巻

 

どちらも絶対行きます。グラサン