僕だけがいない街 | えのきち映画感想文

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しがない40代サラリーマンの映画レビューです。
ネタバレはないので宜しければどうぞ。

『僕だけがいない街』を鑑賞。
数々の賞を受賞している同名漫画の実写版である。
主演は藤原竜也と有村架純。

売れない漫画家、藤沼悟(藤原竜也)は度々同じ時間が繰り返され、何かしらの違和感を払拭しなければ時間が先に進まないリバイバル現象が発生していた。ある日母親との外出中、リバイバル現象が発生し、母親があることに気付いた事で収まった。
その矢先、母親が何者かに殺害されてしまう。
真実を確かめるようとする悟は気付けばリバイバル現象により18年前に戻っていた。

結論から言えば、結末を除いて非常に良くできていると感じた。
藤原竜也は相変わらず素晴らしい存在感と安定した演技力で見ごたえ抜群である。その藤原竜也を食ってしまう勢いなのが鈴木梨央ちゃんである。
今や数々のドラマに出演しており天才子役と言われている彼女だが、今作でも圧倒的な演技を魅せる。
彼女の凄いところは普通の少女役がほとんど無いことである。いつも心に傷を抱えていたり、家庭に問題があるような役が多く、心の闇や傷といったものの表現が実に素晴らしい。良い意味で美人顏では無いので将来が楽しみな女優さんである。

内容については原作漫画を読んだ人なら説明の必要はないし、未読の人にはネタバレになるので敢えて触れないでおく。

ただ、冒頭書いたように結末だけは納得できない。
原作漫画の実写化においては結末を変えてくるのが定番なのは理解できるがなぜあの結末なのか。
その必要性が感じられなかったのは私だけであろうか。

さて、どんな結末であったのかは是非とも劇場でご覧いただきたい。

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