アメリカ・メガネ狂騒曲② ～眼医者で診察。やっぱり病院はたっけーなー(ﾟдﾟ)～ の続き。
アメリカで、メガネ
を作ることになった我が家の僕ちゃんの話。
アメリカ生活半年を過ぎ、相変わらず英語はほとんど理解不能で、
現地のMiddle School生活になんとか順応しようともがく13歳。
僕ちゃんは、やさしくて、のんびりしたいい子だけど、なにせボーっとしている
ただかわいくて、そこにいるだけで、その存在まるごと愛おしかった２，３歳の頃は、3時間、ただの一言も発することなく、ぐずるでもなく、歩き回るでもなく、母の背中にもたれて、じっと一人遊びをし、そこにいたことを忘れられてしまうような大人しい子だった
そして、そのまま中学生。
なにやらぼんやり日々を過ごし、自分の視力がガンガン落ちていることにも気づかず、学校からの視力再検査のお知らせをもらって初めて
「そういえば見えにくいかも・・・」
だと。。。。
そんな彼は、日本にいるときからぼんやり坊ちゃんぶりをいかんなく発揮して、
プリント類はことごとくなし、宿題は忘れ、それに気づいた母に泣くほど怒られ、
反省して謝るんだけど、3日後にはまた同じことを繰り返し、
またぞろ母は、4歳の末っ子がじっと息をひそめ、パパがビビッて
お皿を洗いだすほどに怒る
を繰り返してきたのだ。
そんなこんなで、アメリカではめっぽう高価なメガネを作りに行った。
そして、作った
$750（\80000強）のメガネ
自分の視力の悪さにも気づかなかった僕ちゃんも、メガネをかけてみてちょっと視界が開けたらしい。
それから1か月もたたないある日のこと。
バカボンが目を細めてテレビを見てるから、
「メガネをかけて見なさいよ。もっと目が悪くなるから」
と注意したら、なにやらもごもご
母はすぐにピンときた
こいつ、メガネなくしやがったな
どうやら、ケースに入れたままポケットに入れて持ち歩き、登下校のどこかで落としたらしい
なんでポケットに入れて持ち歩くかな
ずっとかけとくか、カバンに入れとけよ
怒り心頭で、さんざん罵倒
しかもなくしてから、すでに1週間経過しているらしいのだ
怒られるのが嫌で、黙ってやり過ごそうとしたみたいだけど、
バレないわけないだろ
あーあー
、￥80000
あきらめきれず、小雨がそぼ降る近所の小道を、1週間以上前に落としたというメガネを探してウロウロ、きょろきょろ
あるわけないよね・・・
と、思ったら
こんな張り紙を見つけた
「落とし物拾いました 青いケース入りメガネ 預っています」
という紙が道端の木の杭に張りつけてあった
拾ってくれた人の電話番号入り
なんて親切
もううれしくって、うれしくって小躍りしながらさっそく電話
拾ってくれたのはご近所に住むおじさんで、散歩の途中に見つけたから持って帰り、困っているだろうからと、わざわざ帰って張り紙を書いて戻ってきてくれたんだって
お礼の手土産をもってお宅にお邪魔し、何度も何度もありがとうを伝えた
よく海外から日本に来た人が、日本では落とした財布や携帯が必ずかえってくることに感動するとかいう記事を見るけど、アメリカでも見つかる
財布はわからないけど…メガネはかえってくる
高価なメガネが戻ってきたこともうれしいけど、なんだかすっごくほっこりして、心がキラキラする感じ気持ちが上向く～
メガネが見つかってなかったら、きっとずっとガミガミ怒り散らしたに違いないのに、予想外な展開でむしろ上機嫌
でも、母の怒りが静まってホッとしたのか、何ごともなかったようにメガネをかけてTVを見始めた息子の顔に、またちょっとイラっとして怒鳴った、そんなある日のお話でした。
